松本清張推理評論集 1957-1988 の商品レビュー
当たり前といえば当たり前だけれど、清張にしても乱歩にしても、あれだけ作品を書いている上に、いやー読むこと読むこと。 清張が結構仁木悦子を買っていて(愛ある叱咤もあるけれど)意外だったし面白いと思った。 乱歩への弔辞は、長くない中に「巨星の落下する音を聞く思い」などの表現が素晴ら...
当たり前といえば当たり前だけれど、清張にしても乱歩にしても、あれだけ作品を書いている上に、いやー読むこと読むこと。 清張が結構仁木悦子を買っていて(愛ある叱咤もあるけれど)意外だったし面白いと思った。 乱歩への弔辞は、長くない中に「巨星の落下する音を聞く思い」などの表現が素晴らしく、良い弔辞だった。 シムノンが読みたくなった。
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松本清張といえば、社会派の巨匠であり、彼の「『お化け屋敷』の掛け小屋」という探偵小説への評から、反本格の作家という印象を持たれている人も多いのではないか。然に非ず。トリックや意外性への拘りはむしろ強く、本格派にむしろ近い。ただ、人間を描く小説への拘りも強かったのが、本書からは伺え...
松本清張といえば、社会派の巨匠であり、彼の「『お化け屋敷』の掛け小屋」という探偵小説への評から、反本格の作家という印象を持たれている人も多いのではないか。然に非ず。トリックや意外性への拘りはむしろ強く、本格派にむしろ近い。ただ、人間を描く小説への拘りも強かったのが、本書からは伺える。
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戦後推理界に「社会派」の領域を拓いた巨匠による知られざる思索の軌跡。ほぼ全編単行本初収録となる、ミステリに関する評論を集成。
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