高峰譲吉文集 いかにして発明国民となるべきか の商品レビュー
著者の高峰譲吉はタカジアスターゼやアドレナリンの結晶単離を成功させた実業家。海外でのお酒造りのエピソードではメンタルの鋼ぶりとピンチに動じない発明家ぶりが伺える。やっとうまくいきかけていた工場が、妬みによって放火されて灰になるとか……。よくそこから立ち上がったなと思う。生没年が1...
著者の高峰譲吉はタカジアスターゼやアドレナリンの結晶単離を成功させた実業家。海外でのお酒造りのエピソードではメンタルの鋼ぶりとピンチに動じない発明家ぶりが伺える。やっとうまくいきかけていた工場が、妬みによって放火されて灰になるとか……。よくそこから立ち上がったなと思う。生没年が1854-1922とあるように、活躍していた時代は明治・大正のよう。確かに言葉遣いは古めかしい。 一方、日本は模倣は得意だけど発明ができない国と国内外問わず言われている、発明力があると信じて官民共に発明の奨励をした方が良い、など、今の時代にも言えそうな事が書かれていて、興味深い。 興味深いといえば「大豆が滋養に富み、肉食せぬ国民に肉食と同じ滋養を供する」とあり「大豆は畑のお肉」というのはいつから言われているんだろう?と思った。越後のガスについても言及しており、どの辺に視察に来たのかな、というのもいつか調べてみたいところ。
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いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。 高峰譲吉氏は明治~大正期に活躍した化学者、実業家です。タカジアスターゼ、アドレナリンを発見したことで有名ですね。 本書は、その高峰氏が自らの半生を振り返りつつ、研究・起業等への情熱を綴った文集です。 本書に採録された高...
いつもの図書館の新着本リストの中で見つけた本です。 高峰譲吉氏は明治~大正期に活躍した化学者、実業家です。タカジアスターゼ、アドレナリンを発見したことで有名ですね。 本書は、その高峰氏が自らの半生を振り返りつつ、研究・起業等への情熱を綴った文集です。 本書に採録された高峰氏の講演・論稿・寄稿文等からは、高峰氏の「日本国民の可能性」に対する“熱き期待”が迸り出ています。とても刺激的な内容に溢れた良書ですね。
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タカジアスターゼの発明や、アドレナリンの結晶化に成功した高峰譲吉の文集。 全く知らなかった人物だが、日本が大国となるために、これから何をなすべきか色々読み応えがある本だった。 また、アメリカでの発明活動は波乱万丈で面白かった。 百年前から、模倣だけでは先進国にはなれないと説い...
タカジアスターゼの発明や、アドレナリンの結晶化に成功した高峰譲吉の文集。 全く知らなかった人物だが、日本が大国となるために、これから何をなすべきか色々読み応えがある本だった。 また、アメリカでの発明活動は波乱万丈で面白かった。 百年前から、模倣だけでは先進国にはなれないと説いていた日本人がいたんだなと驚いた。
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