いもうとなんかいらない の商品レビュー
メアリー・ケイにはスザンヌという妹がいる。いつでも遊んでいるところに来て(本人そのつもりはなくても)邪魔をする。 「どこにでもついてきて、なにをやってもまねをして、いっつもあたしのじゃまをするんだから!」 メアリー・ケイは、壁を作ってスザンヌを防いだが、ママに怒られて壁を撤去。 ...
メアリー・ケイにはスザンヌという妹がいる。いつでも遊んでいるところに来て(本人そのつもりはなくても)邪魔をする。 「どこにでもついてきて、なにをやってもまねをして、いっつもあたしのじゃまをするんだから!」 メアリー・ケイは、壁を作ってスザンヌを防いだが、ママに怒られて壁を撤去。 仕方がないからスザンヌを誰かにあげようと考えた。 牛乳屋さんに犬と交換を持ちかけたが犬は人形を噛むから嫌。 電気屋さんのオウムと取り替えようとしたが、オウムは指を噛むから嫌。 スザンヌが大好きなトゥルーディおばさんの金魚と交換することにした。 スザンヌは大喜びでトゥルーディおばさんの家に行く。 翌日金魚が届いたが、金魚はなにも邪魔もしなければ何の反応も示さない。 つまらなくなったメアリー・ケイは、スザンヌを取り返そうとママにお願いする。 妹を邪魔に感じた姉の心の動きを丁寧に描いた物語。 ******* ここからはネタバレ ******* とてもとてもありがちなお話です。 妹はお姉ちゃんのしていること、全てをおもしろそうに感じて、自分も参加したいのですが、お姉ちゃんのように上手にはできません。結果として台無しにしてしまってお姉ちゃんの不興を買ってしまうのです。 そして、壁を作ろうとするところも。 我が家でも同様のやり取りがありましたから。 それでもさすがに誰かにあげようとはしませんでしたけどね(笑)。 スザンヌの引取を持ちかけられた大人たちはそれぞれ皆さんナイス受け答えですね。 否定することなくメアリー・ケイの話を聞いてあげています。 最後に引き取ったトゥルーディおばさんは、大丈夫な人だったのでしょうか。 正直、どんなに慣れていても他所のお子さんを複数日預かるというのはかなり責任を感じることだと思います。 それでも手放したがらなかったのは、本当にかわいいと思っていたんでしょうね。文脈から、おばさんの家に子どもはいなかったようですし。 メアリー・ケイを中心に描かれているので、スザンヌの気持ちはわかりませんが、傷ついていないことを祈ります。 この物語、時代背景がかなり古そうと思ったら、原書は1963年発行なんですね。 アメリカの作家さんですが、今のアメリカにもこんな情景はないのではないでしょうか。 姉妹の確執自体は不変ですが、時代背景が古すぎて、今の子どもたちにはファンタジーに映るかもしれません。 低学年なら大丈夫なのでしょうか??? 中学生以上ならこの古さは、よほどの名作でなければオススメしないところです。 古いけれど、古い本にありがちな不適切な表現も見つけられなかったので、皆さまに読んでいただいて大丈夫と思います。
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メアリーケイは妹のスザンヌに対してどこにでもついてきて、なにをやってもまねをしていつもじゃまをしてくると怒る。 そこでだれかにあげちゃおうという考えが浮かんで …。
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妹にヤキモチを焼くお姉ちゃんのお話はよくあるので、またか〜と思いながら読み始めましたが、3度の繰り返しや、その後の後悔、それを簡単には認めてもらえない、などしっかりしたお話でよかったです。
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メアリー・ケイはおねえさん。 スザンヌというくせっ毛で茶色い目の、笑顔がかわいい小さな妹がいる。 スザンヌのことは好きだけれど、いつでも好きというわけではない。 だってブランコは押さなきゃいけないし、お茶はこぼすし、部屋の壁に落書きするし!! だから誰かにあげちゃうことにした...
メアリー・ケイはおねえさん。 スザンヌというくせっ毛で茶色い目の、笑顔がかわいい小さな妹がいる。 スザンヌのことは好きだけれど、いつでも好きというわけではない。 だってブランコは押さなきゃいけないし、お茶はこぼすし、部屋の壁に落書きするし!! だから誰かにあげちゃうことにした。 私もきょうだいが小さいころ、よく机をひっかき回されて怒っていたっけ。 我が子もきょうだいに勝手におもちゃを使われたり、真似されて怒ったり、パンについていた「新発売」シールを取り合ってケンカしたり。 すっごく邪魔で、でもいないとちょっと寂しくて。 同じ親から生まれてきても(そうでなくても)全然違う。 全然違うのにおんなじところもいっぱい。 きょうだいって不思議な関係だ。
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どこにでもついてきてじゃまをする妹。だれかのペットととりかえっこしてもらおうと思いつく姉。おばさんのペットの金魚と取り替えっこしてもらおう。で、本当に取り替えっこしてもらっちゃう。でもやっぱり気になるわけで。 姉としての責任感や罪悪感。私も姉なので姉の気持ちがよくわかる。鬱陶しく...
どこにでもついてきてじゃまをする妹。だれかのペットととりかえっこしてもらおうと思いつく姉。おばさんのペットの金魚と取り替えっこしてもらおう。で、本当に取り替えっこしてもらっちゃう。でもやっぱり気になるわけで。 姉としての責任感や罪悪感。私も姉なので姉の気持ちがよくわかる。鬱陶しくても妹。妹がいる世界でずっと生きてきているし。姉というアイデンティティがもう染み着いちゃってるし。きっと妹は妹でいろいろある。いろいろあるのが姉妹ってことか。
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兄弟姉妹の上の子は、優しいからこそ、こんな気持ちを味わうことがある。 そして、その期間はそれぞれの成長で、いつか終わる。経験者の大人にとっては分かっていても、ずっと続くかと思えるように感じるからこそ発想されたおはなし。 挿絵というより、イラストが、現代風。かわいらしい。
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