アイドルについて葛藤しながら考えてみた の商品レビュー
恋愛禁止、卒業制度、SNS、推し活、フェミニズム、ジェンダー等、アイドルというジャンルをめぐる問題やアイドルを鑑賞する際に感じる迷いや葛藤について、9人の論者がそれぞれの観点から論じている。さまざまな問題が複雑にからまったアイドルを論じる上での問題を提起をする。 とくに印象的だ...
恋愛禁止、卒業制度、SNS、推し活、フェミニズム、ジェンダー等、アイドルというジャンルをめぐる問題やアイドルを鑑賞する際に感じる迷いや葛藤について、9人の論者がそれぞれの観点から論じている。さまざまな問題が複雑にからまったアイドルを論じる上での問題を提起をする。 とくに印象的だったのは最後の章で、予想通りにいかない不確実性をはらむという点でアイドル鑑賞と賭博の類似しているというのは新鮮だった。
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現代に根付いた「推し文化」を色々な角度から分析し、推すことに対して思考を巡らせる、そんな本。 自分自身最近は推す事と対象を消費することについて葛藤することが多くて、でもこの本と一緒に悩んで考えたことで少し気持ちが楽になった気がしました。 推しがいる人、いたことがある人は色々感じ...
現代に根付いた「推し文化」を色々な角度から分析し、推すことに対して思考を巡らせる、そんな本。 自分自身最近は推す事と対象を消費することについて葛藤することが多くて、でもこの本と一緒に悩んで考えたことで少し気持ちが楽になった気がしました。 推しがいる人、いたことがある人は色々感じるものがある本だと思います! 2023.07.05読了
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アイドルというものを、ジェンダーやセクシュアリティという観点から語る論考集。アイドルを「疑似恋愛」の対象と見るのではなく、パフォーマンス重視で見ている自分としては、アイドルを見る切り口が違って違和感はあったが、どの論者もアイドルへの愛ゆえに葛藤しながら思考しているので、不快感はな...
アイドルというものを、ジェンダーやセクシュアリティという観点から語る論考集。アイドルを「疑似恋愛」の対象と見るのではなく、パフォーマンス重視で見ている自分としては、アイドルを見る切り口が違って違和感はあったが、どの論者もアイドルへの愛ゆえに葛藤しながら思考しているので、不快感はない。参考になる一書だった。
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奇しくもAKB48岡田奈々が熱愛報道を受けて卒業を発表したり「推し疲れ」が話題になったりしているタイミングで読んだ。恋愛禁止という摩訶不思議な慣習から「推す」という行為が本質的に内包する暴力性、アイドルと性的消費など興味深い論考ばかり。ただし、タイトルに「葛藤」とあるようにいずれ...
奇しくもAKB48岡田奈々が熱愛報道を受けて卒業を発表したり「推し疲れ」が話題になったりしているタイミングで読んだ。恋愛禁止という摩訶不思議な慣習から「推す」という行為が本質的に内包する暴力性、アイドルと性的消費など興味深い論考ばかり。ただし、タイトルに「葛藤」とあるようにいずれも何か明快な結論を提示するわけではない。アイドルファンである読者も一緒に考える。個人的にはアイドルを観る・推すということを賭博になぞらえて考察した第9章が目から鱗だった。参考文献の『賭博/偶然の哲学』も読んでみたい。
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消費者が刺激に鈍くなり、より刺激なものを求めるほど、つくる側はそれを売る 世界を変えるのは劇的な力を持ったスターではなく、そのスターを眼差すあなたです 主体としての買う側の意識が変わらないと世界を変えることは難しいっていうの超納得〜 何回も読み直してアイドルの良さ良くなさと向...
消費者が刺激に鈍くなり、より刺激なものを求めるほど、つくる側はそれを売る 世界を変えるのは劇的な力を持ったスターではなく、そのスターを眼差すあなたです 主体としての買う側の意識が変わらないと世界を変えることは難しいっていうの超納得〜 何回も読み直してアイドルの良さ良くなさと向き合いながら“推し”ていきたいと思う 良くない面に勝手に押しつぶされない!
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ひとりの人間を消費していることに危惧しながらも、構造的な搾取のなかを生きるアイドル本人の発信する声を注意深く聞くことは、受け手が様々な問題に向き合う上でのひとつの手段になりえると感じて共鳴したし読めてよかった
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葛藤しながら〜とあるので明確な解はない。多面的に考えているということそれ自体が未来へ繋がればいいし、人文学系の学生には考えるヒントになるだろう。第3章ハロプロが女の人生を救うは面白かった。ハロプロの逸脱した曲展開は女の子そのものなんだね。男性の一人称=僕で描かれた物語は確かに記号...
葛藤しながら〜とあるので明確な解はない。多面的に考えているということそれ自体が未来へ繋がればいいし、人文学系の学生には考えるヒントになるだろう。第3章ハロプロが女の人生を救うは面白かった。ハロプロの逸脱した曲展開は女の子そのものなんだね。男性の一人称=僕で描かれた物語は確かに記号的だ。 余談だが指原莉乃プロデュースのアイドル(=LOVE、≠ME、≒JOY)にはまっていて、彼女が綴る一人称=私の世界観は面白いので何かの機会があれば是非。
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得意な分野ではないが、けっこう話のバラエティがあるし、それぞれ言いたいことがあって熱量がある感じ。まあ好きなこと書くというのはいいわね。しかし学生様たちに真似してもらうのはむずかしそうだ。昔の週刊誌ほりかえすタイプのやつぐらいだろうか。あと地下アイドルの話がなかったような気がする...
得意な分野ではないが、けっこう話のバラエティがあるし、それぞれ言いたいことがあって熱量がある感じ。まあ好きなこと書くというのはいいわね。しかし学生様たちに真似してもらうのはむずかしそうだ。昔の週刊誌ほりかえすタイプのやつぐらいだろうか。あと地下アイドルの話がなかったような気がするが、それはクィアアイドルの話であれかな。
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