地理学で読み解く 流通と消費 の商品レビュー
地理学子専門用語も学びつつ、日本の変化が読み取れる本でした。 私は宅配事業に携わっていることもあったので今後伸びる市場でネット通販や宅配市場は大きくなると感じてます。ただ、基盤となっている【食】が危ういです。理由は高齢化が進み、胃袋そのものが小さくなっているからです。美味しくて高...
地理学子専門用語も学びつつ、日本の変化が読み取れる本でした。 私は宅配事業に携わっていることもあったので今後伸びる市場でネット通販や宅配市場は大きくなると感じてます。ただ、基盤となっている【食】が危ういです。理由は高齢化が進み、胃袋そのものが小さくなっているからです。美味しくて高品質にシフトしつつも、物価高の昨今では日常向けのビジネスを展開するとしたら当然手を出せる価格の限度は決まっています。まずは人口を増やさないことには始まらないです。ただ、子どもを産むこと以外の楽しさが溢れてたり、そもそも産める環境にすらなっていないのが日本の現状です。このまま沈んでいくのかなという気持ちもありつつ、何とかしたいとも思う。
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様々な参考文献から、データや情報をまとめているだけ。日本の人口動態や歴史的な遷移は面白いが、それ以外は退屈だった。今の自分のレベルが追いついていない本の一冊
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小売業の歴史、出店戦略、物流戦略などを地理学的な視点から分かりやすく解説しています。経済地理学に興味がある人はもちろん、流通関係のビジネスマンも面白く読めるのではないでしょうか。 惜しむらくは、図表を参照しながらのデータ提示とそうでないデータ提示が同一段落内で混在したりしていて...
小売業の歴史、出店戦略、物流戦略などを地理学的な視点から分かりやすく解説しています。経済地理学に興味がある人はもちろん、流通関係のビジネスマンも面白く読めるのではないでしょうか。 惜しむらくは、図表を参照しながらのデータ提示とそうでないデータ提示が同一段落内で混在したりしていて、若干読むのにストレスを感じました。 ただ、内容は充実していまし、裾野も広い分野だと思いますので、是非とも第2弾を出版していただきたいですね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大学教授は日常の当たり前を 壮大な論文にするのが得意なのか。 高校卒業したての大学生に響くのだろうか。 郊外にある店舗の看板がハデなのはなぜか →目立ちたいから 呆れます。 観光条例によりマンセル値が定められ、 そのような中で各企業は。。。みたいな話だったら 百歩譲りますが。。。 マスターベーション本です。
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地学ではなく地理学。現代の消費行動・小売業と地理学(地形だけでなく、人工や産業なども関連付ける、いわゆる、社会の科目である地理)とを関連付けた本。過去と現在の日本の商業経済活動について、とくに階層化に着目した詳細な分析が述べられている。しかし、構造的解析や汎用的理論については期待...
地学ではなく地理学。現代の消費行動・小売業と地理学(地形だけでなく、人工や産業なども関連付ける、いわゆる、社会の科目である地理)とを関連付けた本。過去と現在の日本の商業経済活動について、とくに階層化に着目した詳細な分析が述べられている。しかし、構造的解析や汎用的理論については期待したほどの内容はなかった。
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メモ 〇日本の地理は3大都市圏と地方圏に分かれる ・東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川) 名古屋圏(愛知、岐阜、三重) 京阪神圏(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山) ・その他の34道県 〇日本の都市は三層構造 ・都心部 →既成市街地 →郊外地域 〇日本の都市は4つ...
メモ 〇日本の地理は3大都市圏と地方圏に分かれる ・東京圏(埼玉・千葉・東京・神奈川) 名古屋圏(愛知、岐阜、三重) 京阪神圏(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山) ・その他の34道県 〇日本の都市は三層構造 ・都心部 →既成市街地 →郊外地域 〇日本の都市は4つの階層に分かれる ・東京圏、京阪神圏、名古屋圏 ・福岡、広島、仙台、札幌(地方を包括する中心都市) ・県庁所在都市 ・中都市(地方工業都市を含む人口10万以上) ・小都市(人口数万から10万未満) 〇地方百貨店閉鎖の理由 ・高齢化と人口減による地方圏市場の縮小が、モータリゼーションによる郊外化と重なったから。 〇シャッター通り化のメカニズム ・商店街の商店は生業的経営で、利益追求型ではない。よって家族の生活が成り立つ程度に商売を収めている場合が多く、特に後継者がいなくなると経営は縮小する。また商店街は同時に住居でもあり、廃業が進むと、新規店舗が入るのではなく、住居としての空間となりシャッター通りとなる。 〇日本の百貨店史 ・呉服店系:1904年開業の東京・日本橋の三越百貨店。もともとは越後屋という江戸時代からの呉服屋。イギリスのハロッズを手本として百貨店に転換した。呉服屋から転換した百貨店が各県に出現した。 ・鉄道系:次に東京、大阪などの郊外化とともに沿線ターミナル駅には集客施設として百貨店がつくられた ・20世紀前半は百貨店が日本での唯一の大型店。 ・20世紀後半は郊外スーパーができたが、大都市圏への人口集中が続いていたため百貨店もスーパーと並列して、まだ経営悪化はしないかった。 ・1980年代:バブル経済により大都市郊外にも百貨店が出店した ・1990年代:バブル崩壊による消費低迷で突如として売上低迷に陥り閉店が相次ぐ ・2010年代:インバウンドにより3大都市圏の百貨店は売り上げ向上したが、地方都市の百貨店は衰退。 〇広域中心圏 ・来日アーティスト公演:3大都市の他、札幌、福岡でも行われることもある。が札幌と東京の中間の仙台、福岡と大阪の中間の広島では公演が無い事の方か多い。 〇仙台は東北地方の砦 ・支店経済のまち、卸売業のまちといわれてきたが、現在の仙台では東京にあるファッションブランドの店がほとんどある。店舗、大学のある仙台は東北各県の人口流出のダム機能をなす。2000年代以降、仙台はミニ東京化している。~個人商店街がテナント化し新陳代謝している。高速バス、新幹線の整備により特に福島山形から集客。 〇コンビニはなぜ集中出店するのか ・多頻度で小口の商品の配送が便利なため ※ホームセンターは小頻度かつ長距離 〇人口減少、デジタル化の先で ・個性的な商店街は集客が期待できるが、特徴の乏しい中小商店街はさらに衰退する可能性。 ・郊外型の大型スーパーもネット通販で集客力低下の可能性 ・「都市」を「役所やオフィス、中心商店街がある都心部(中心部)」と、住宅地が広がる市街地によって構成されるもの」と定義した場合、多くの中小都市が”都市としての形態を失ってゆく”ことになる ⇒総郊外化 2022.7.25初版 図書館
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