自閉症のぼくは書くことで息をする の商品レビュー

ダーラ・マカナルティ(著者),近藤隆文(訳者)

2024/09/21

第98回ビブリオバトルinいこま「今年の一冊」で紹介された本です。チャンプ本。
2022.12.25

2024/08/16

SNSで紹介されていて気になったので読んでみた。自閉症の少年の日常を知ることができると思っていたが、ほぼ彼を通して見た自然についての話だったので、期待していたものとは違ったかな。

自然を愛する自閉症の少年の日記。私はこの本を読むまで著者のことを知らなかったが、色々なスピーチやデモに参加しているという内容からして、結構発信力がある人物のようだ。

ナチュラリストってなんだろう？と思ったが、読んでみて納得。動物、虫、植物、鳥、四季などの自然の全てを心から愛してる人だった。学校や引越し、家族のことも書かれているが、9割は自然について書かれている。自然や環境問題に対する情熱がすごい。はじめは色々出てくる動物の名前を検索して読んでみたものの、あまりにも多過ぎてすぐにやめてしまった…（苦笑）

自閉症ゆえまともな文章は書けないと言われていたそうだが、そんなことを言われていたとはとても思えないような立派な描写ばかりだった。生き物や植物に詳しい人が読めば、ダーラの見ている情景がありありと浮かぶのではないだろうか。

2024/06/24

自閉症ゆえに何も書けないと言われた14歳の少年が綴った、色とりどりの炎のような自然、四季、そして動植物たちの記録。

2022/12/14

素直な言葉で書かれてるから、自然をとても愛しているということか良くわかります

聞き慣れない植物や鳥の名前が沢山でてきて、どんなのだろうとけっこう調べました

日記を本にするって勇気がいると思うんだよなぁ。私も日記を書いているけどとても誰かに見せられる内容じゃない

自閉症っぽく見えない
～っぽいとカテゴリー分けなんて。そうしなくちゃならない理由なんてない
感情を抑えられないとき、自分自身じゃいられないとき。そんな時に自然の中に身を任せ自分を取り戻していく
自然の中にいる自分が心穏やかでいられる時間だと

私自身は、どこで何をしている時だろう

2022/11/24

父親を除いて家族全員が自閉症という主人公。
学校の先生も想像していなかった彼の文章能力は、家族が自然に親しみ、詩を愛し、本を声に出して読む家庭の中から生まれた。
美しい言葉の滝に打たれた彼は、詩情豊かな言葉を操り自分の心をブログブログに本にと昇華させることができた。

史上最年少で数々の受賞。

2022/10/23

日本にも自閉症で本を出した東田さんがいるが、どちらも生きる力が満ち溢れていて、眩しいばかり。同じ人間として尊敬する。

2022/09/25

自閉症は認知の障害とも言われるが、その「目」を通した世界の美しさにはいつも圧倒される。
目に映る色彩は鮮やかで、世界は奇跡に溢れている。
けれど、言語化が不得手なことが多いため、その世界を伝える言葉は少ない。

このように詩的な言葉で彼らの世界の一部でも伝えてくれたことに、ただただ感謝したい。