使える！経済学 の商品レビュー

日本経済研究センター(編者)

2024/06/16

これは私も経済学部出身として、現場で、実務で、証明し続けなければならない。経済学は使えるのだ！と。
この本が入口にして、必要なことや専門性を追求していけばいいと思います。

2024/02/09

小島武仁先生の、マーケットデザインに関してのボストン式とG-Sアルゴリズムのセレクション事例は非常に納得のいく内容だった
またいまではメディアで大活躍されている成田悠輔先生のDX22とDX20の概念も非常に理にかなったロジックで明解だった
他にも魅力的な題材で先生方が章ごとにまとめてくださっているので、軽快に読みやすい本だった

2024/02/04

経済学が社会でどのようにつかわれているか。具体例をあげて解説してある。
昔は慣例などで予想して決められていたことが
データを集めることにより計算や論理的に予測できるようになった。
経済学の知識がないなかで読んでも興味深いことが多かった。経済学者が社会をよりよくしたいから経済学を勉強していると答えているのもよかった。

2023/08/14

恥ずかしながらコンサルをやっていて、専門的な分析って何するんだろうって初歩的なことを考えていたが、ここまで難易度が高いことができるのかと驚いたし何より面白そう。

a\bテストくらいは知っていたものの、
マーケットデザイン、構造推定アプローチをする上での反実仮想分析、g-sアルゴリズム方式など実ビジネスに使える経済学知見ってたくさんあるんだと発見できた。

さらに経済学は深掘りしたいとおもう

2023/04/13

経済学の研究を社会実装してみよう。簡単ではない。数理モデルやアルゴリズムは、学者には分かっても、素人が時間をかけずに理解できるものでもない。ただ、どんな領域にどのように取り入れているか、今後どう取り入れる余地があるのか、その輪郭は分かる。アマゾンは多くの経済学者を雇用しているらしい。既に、そういう時代だ。

成田悠輔の研究内容が綴られる。そんなミーハーな切り口で本著を楽しんでも良いと思う。8人の学者がそれぞれに語るから、内容は一見浅い。でも、本著はそれで良いと思う。彼らが何故経済学者を目指したかを語り、その分野の推薦図書も紹介する。この本は、興味へのエントランスだ。

第二価格オークションの是非。因果推論の代表的手法としてのランダム化比較対照実験では、よくある390円など、見た目を安く感じさせるような価格戦略の有効性を評価する。経済学が、人間心理の裏付けを取るのは、面白い。

成田悠輔の名論。DXを人間の八識で捉え直す。インド由来の仏教には人の知識や認知存在をいくつかの典型的な側面に分類して捉える八識と言う概念がある。①眼識②耳識③鼻識④舌識⑤身識⑥意識⑦末那識⑧阿頼耶識、DX化できていないのは何か。これからどうすべきか。

他にも自然実験アプローチや安定マッチングの話。経済学の理論の適用により、世の中はもっとストレス少なく、過ごし易くなるだろうか。最適化された社会とは、誰の何を最適とした状態か。紹介された本も読みながら、その答えを探ってみたい。

2022/09/26

広告の出し方、人事政策、
因果推論、構造指定などを含む実証分析、
マーケットデザイン、など

因果推論、構造推定などの実証分析
商品の価格付け、信用審査、商品のおすすめ、教育の効果測定、広告N効果測定、セールス人員へのタスク配置、景気の健康への影響
マーケットデザイン
オークション設計、人事マッチング、仮装通貨、スマートコントラクトの設計
その他
レーティング指標の設計、新型コロナと経済活動のモデル分析

オラクル問題＝車を引き渡す、というブロックチェーンの外で起きることは入力する必要がある。
Defi　分散型金融
まだ取引費用が高い
仮装通貨の最大のインパクトはスマートコントラクトを可能にしたこと
自然実験アプローチ＝ランダム化比較実験が行われたかのような場合でも結果を推論する
回帰不連続分析＝自然実験アプローチのひとつ、境界や閾値の前後でどれだけ差が生じているかを見る
構造推定アプローチ＝消費者やサプライヤーの行動をモデル化して、行動原則を探る。消費者の効用関数、企業の限界費用関数などを算出する。

オークションは共通価値オークションが多い。勝者の呪いが発生しやすい
マーケットデザインは、インセンティブを考慮しながら市場を造る制度設計。受け入れ即決方式、受け入れ保留方式などがある。