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人はどこまで合理的か(下) の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2024/08/30

メモ→https://x.com/nobushiromasaki/status/1829497441290481987

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2024/04/12

前編より良かった 合理的に生きるために人間のバイアスをメタ認知しておく必要がある。批判的思考を持つ 平均回帰 個人より集団の方か正しい判断ができるということから、色んな人と議論していくのがいいんだろうなと感じた。 自分と似た思想の意見だけを摂取することへの危険性を感じたから自分と...

前編より良かった 合理的に生きるために人間のバイアスをメタ認知しておく必要がある。批判的思考を持つ 平均回帰 個人より集団の方か正しい判断ができるということから、色んな人と議論していくのがいいんだろうなと感じた。 自分と似た思想の意見だけを摂取することへの危険性を感じたから自分と反対の思想の意見も積極的に摂取せねばと思った

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2023/07/31

【#Rationality #人はどこまで合理的か】 とても難しい本でした。 『合理的』と言う言葉の定義を再認識させられる内容です。 . 僕は『自分は合理的な人間』だと思ってましたが、この本を読んだ後ではそんなことは言えなくなりました。 . この本にこんな言葉があります。 『合理...

【#Rationality #人はどこまで合理的か】 とても難しい本でした。 『合理的』と言う言葉の定義を再認識させられる内容です。 . 僕は『自分は合理的な人間』だと思ってましたが、この本を読んだ後ではそんなことは言えなくなりました。 . この本にこんな言葉があります。 『合理性は公平無私のものである。合理性はどこでも、誰にとっても同じであり、それ自体の運動方向と運動量を持つ。したがって、人間にとっては厄介事にも障害にもなり得るし、侮辱にさえなり得る。』 . つまり、個人的な思想や考えは一切加味せず、データや確率を用いて数学的に解析し、傾向や法則を見つけ出すこと。 それが『合理的』と言うことみたいです。 たぶん。笑 #難しいから半分くらいしか理解出来てない . そもそも、この本を読みたくなったのは疑問があったからです。 帯にも書いてますが、 「どうして合理的な発言をしている人が、非合理的な行動したりするんだろう?」 とても不思議でメカニズムを知りたかったのです。 . この疑問に対しての答えは見事に解決。 てか、僕がふんわり思ってた事が力強く、明確に書かれていたので納得したって感じです。 (知りたい方は下巻の10章を読むだけでOKです) . とにかく、読むのに苦戦したので、しばらく難しい本に手を出すのはやめときます。笑 #カフェ #小松島 #自家焙煎 #コーヒー #ヒガシネコーヒー

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2023/07/05

陰謀論が流行る理由は、この本のハイライトだと思うが、さ程説得力がある議論が展開されているわけでは無い。 人間の認知には、日常生活用の「現実マインドセット」と、自分とは遠いものに対する「神話マインドセット」があり、現実マインドセットが扱う事柄では、真実かどうかの判断が行われるが、神...

陰謀論が流行る理由は、この本のハイライトだと思うが、さ程説得力がある議論が展開されているわけでは無い。 人間の認知には、日常生活用の「現実マインドセット」と、自分とは遠いものに対する「神話マインドセット」があり、現実マインドセットが扱う事柄では、真実かどうかの判断が行われるが、神話マインドセットに属する事柄(遠い過去、遠く離れた場所、予見できない未来など)については、真偽は問題にされず、楽しみや刺激となる。現代は、元々神話マインドセットに属する物まで、現実マインドセットに組み込もうとして(真偽、黒白をつけようとして)、または、ある人にとって神話マインドセットの事柄が現実生活に関わってくることによって起こるというのは、ちょっと面白い。

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2023/05/17

上巻に続きとてもわかりやすく内容も素晴らしい。講義を聞いているかのような文章なのでするすると読める。統計の本は数冊読んだが、重回帰分析をこれほどにわかりやすく解説している本はなかったように思う。 環境問題が囚人のジレンマだという説明はとてもすっきり理解できる。多くの人に読まれてほ...

上巻に続きとてもわかりやすく内容も素晴らしい。講義を聞いているかのような文章なのでするすると読める。統計の本は数冊読んだが、重回帰分析をこれほどにわかりやすく解説している本はなかったように思う。 環境問題が囚人のジレンマだという説明はとてもすっきり理解できる。多くの人に読まれてほしい。

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2023/05/06

人がいかに非合理的な認識になりがちか、そしてそれがどういったことから派生するかが詳細に解説されいます。 最終章の以下の2点は肝に銘じたいと思います。 ・合理性は知性だけでなく、思慮深さ、開かれた心、そして認知ツールを使いこなす能力も必要とする ・道徳の進歩を導く合理性の力は、物質...

人がいかに非合理的な認識になりがちか、そしてそれがどういったことから派生するかが詳細に解説されいます。 最終章の以下の2点は肝に銘じたいと思います。 ・合理性は知性だけでなく、思慮深さ、開かれた心、そして認知ツールを使いこなす能力も必要とする ・道徳の進歩を導く合理性の力は、物質的進歩と人生の賢い選択を導く合理性の力と一致している

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2023/04/21

下巻も引き続き合理可能性分析である。10章から、ようやく本題。本書では最近の不合理なニュースを参照しつつ、人間の不合理な行動の原理を分析し、いかにすれば合理的に生きていけるかと、その重要性を説く。無神論者で舌鋒鋭い人はいるが、ピンカーのその口調はちょっと違って、嫌みが少なく説得的...

下巻も引き続き合理可能性分析である。10章から、ようやく本題。本書では最近の不合理なニュースを参照しつつ、人間の不合理な行動の原理を分析し、いかにすれば合理的に生きていけるかと、その重要性を説く。無神論者で舌鋒鋭い人はいるが、ピンカーのその口調はちょっと違って、嫌みが少なく説得的な感じがする。 しかしながら本書の弱い部分は、「不合理を克服する」についての具体的あるいは、画期的な方法が示されていないことである。最終章での結論は、お馴染みのジョンロックやトマスジェファーソンの言葉と、それに追従する女性解放運動家や黒人解放運動家の言葉の引用と共感で終わっている。ここに著者独自の具体的・画期的な克服方法が勇気を持って提案されていれば、良書になり得たかもしれない。しかし、いかに現代を代表する知の権威の一人とて、その方法を思い付かなかったのだろう。 世の中の様々な統計データや情報、特に人の特性の相関と因果を扱うものが真かどうかは、さまざまな統計計算式を念頭において判断するべき。しかし実際に計算してみると、その不可能性が見えてくる。最近行われた大規模な研究では、膨大なデータとAIなどあらゆる最新技術を使って、人の社会的達成の可能性率を測った。しかしその結果は「最良の予測もさほど正確とはいえないものであった」と結論されている。いかに人の行動原理を予測するのが難しいことか。170 空の高いところに私たちには見えない人がいて、その人が宇宙を創造したんだというと、ほとんどの人がそれを信じる。 ところがペンキはまだ乾いていないよというと、みんな触って確かめずにはいられない。@ジョージカーリン174 認知心理学者の研究はQアノンの出現を予測出来なかった180 今日の非合理社会の原因は「ソーシャルメディアの登場だ」というのは、ソーシャルメディアをスケープゴートにしているに過ぎない。 人類は歴史上、いつも非合理なことを語り、信じてきた。 聖書の語る奇蹟の数々も、結局のところ、超常現象のフェイクニュースと変わらない。181 陰謀論を信じている人がなぜ減らないのか?それは「信じる」が何を意味するかによるから。 ピザゲート陰謀論では、本気で銃を持って店に突っ込んだ一人を除き、論を信じたとする多くの人がGoogleにピザ屋の悪評価を書き込むぐらいだった。彼らは「現実として信じる」のではなく、言わば宗教のように「形而上学的に信じる」のだ。それを彼らは、自分達の生活の範囲外の計り知れない遠い世界の真実として信じる、これと現実生活の「真」は別と考えている。同じように宗教神話や国家神話もこのような形態をしている。つまりこの神話は、映画やテレビドラマの脚本と同様だ。したがって、この神話の真偽を検証してはっきり決着を着けようとするのは無意味199 人が陰謀論に陥るのは人類史において、同族に裏切られて殺される危険への警戒が本能に刻まれているから。他人を常に疑うことが、生存競争で有利に働いた。212

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2022/12/18

著者は、「信じなければいけないものとされるものは一切信じない」と断言する。人間の客観的な幸福を示す多くの指標は、時系列的にプロットすると満足のいく増加傾向を示すが、それは何かの力や弁証法や進化法則が人類をよいほうへ押し上げているからではない、と表明している。そして、以下の一文には...

著者は、「信じなければいけないものとされるものは一切信じない」と断言する。人間の客観的な幸福を示す多くの指標は、時系列的にプロットすると満足のいく増加傾向を示すが、それは何かの力や弁証法や進化法則が人類をよいほうへ押し上げているからではない、と表明している。そして、以下の一文には単なる共感を超え、感動すら覚える。 「「進歩」とは、この容赦のない宇宙のなかで、人類がかろうじて示すことのできた抵抗と、無理やりもぎ取った勝利の総体を指す略語であり、説明を要する一現象のことである。そしてその進歩を説明できるものが合理性である。人類の福祉を向上させるという目標を掲げ(栄光や贖罪といった疑わしいものを追い求めるのではなく)、自分たちの創意工夫を制度にして他の人々と共有できるようにしたとき、時折、人間は成功する。そしてその成功を維持し、失敗を防ぐことができたとき、時折、利得が蓄積される。この全体像を「進歩」と呼ぶ。」 この進歩を説明するための合理性ツールについて、いくつか紹介してくれる。論理学、確率、ベイズ推論、ゲーム理論、相関と因果など。いくつかの領域は、本書を読むだけでは十分に理解が及ばないものも含まれる。しかし、このようなツールがあることを理解し、ある程度でも踏まえて生活することが個人的にも社会的にも肝要であることを改めて認識させられる。

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2022/11/12

レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12774116636.html

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2022/11/05

モンティホール問題に始まり、様々な実例を用いて、我々がいかに誤謬(非合理的な認識)を行いがちか、そしてそれがどういったことから派生するかが詳細に解説されいてる。 著者の広範な知識にはただ圧倒され、古今東西の心理学はおろか哲学・社会学の文献からの引用も多く、読んでいて学ぶところも多...

モンティホール問題に始まり、様々な実例を用いて、我々がいかに誤謬(非合理的な認識)を行いがちか、そしてそれがどういったことから派生するかが詳細に解説されいてる。 著者の広範な知識にはただ圧倒され、古今東西の心理学はおろか哲学・社会学の文献からの引用も多く、読んでいて学ぶところも多かった。 一方で訳の問題なのか、原文がそうなのか分からないが難解な部分や数式もあり、(これは私のレベルの問題であろうが)理解がおぼつかないところもあった。

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