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人はどこまで合理的か(上) の商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2024/08/30

メモ→https://x.com/nobushiromasaki/status/1829497441290481987

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2024/02/20

様々な事例が無駄なく本文と関係していて、数式ではなく概念で合理的意思決定を説明できている(と思った)。数式でない分、どこか「わかったつもり」なのかもしれないが、大変参考になる一冊。

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2023/07/05

有名人の本なので、ある程度期待していたが、中途半端。目新しい情報は無く、話の進め方も、特段上手いわけではない。ファースト&スローや、ゲームの理論の本を読んだ方がいい。

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2023/06/28

ベイス推論が大事ということなのだろう。理路整然としているものの退屈さを感じることも多かった。(特に後半)

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2023/04/17

トランプ勝利、コロナ禍で現代の非合理が問題とされるなか、そもそも人間は「合理的」に考え、生きられるのかを探求する書。著者の博識と、身近な事柄を意識的に使った実例によって解説する。 ただこの上巻は論理学を使った人間の思想と行動の合理可能性分析になっているので、やや退屈である(だがこ...

トランプ勝利、コロナ禍で現代の非合理が問題とされるなか、そもそも人間は「合理的」に考え、生きられるのかを探求する書。著者の博識と、身近な事柄を意識的に使った実例によって解説する。 ただこの上巻は論理学を使った人間の思想と行動の合理可能性分析になっているので、やや退屈である(だがこれは後半部分を語る上で、必要な前提ではある)。 「時には葉巻は葉巻に過ぎない」フロイトが何でも性に結びつける(特に棒状のものは男根の象徴にしたがる)と言われた時の言葉。つまり論理学A=Bなどの論理方程式は、現実のあらゆる会話解釈に適用するのはナンセンス136 以前の社会では、理論的で冷静な言論が大切にされていた。特に学界やジャーナリズムにおいて。そこでは「人身攻撃論法(誰々の意見だから正しくない)」「発生論の誤謬(このデータのソース記事が掲載された雑誌は、人種差別団体が助成している。従ってこのデータは誤り)」「感情の誤謬(不快な意見だから聞く耳を持たない/遺族の気持ちを考えれば、この意見を否定すべきではない)」というバイアスにとても注意が払われていた。 ところが現在は、この3つがあらゆる言論で幅を利かせている。ここから読み取れるのは、人々の間で信念というものの概念が変化してきているのだ。すなわち、ある考えが真実か偽りかという判断を離れ、個人の道徳、社会正義、政治的大義、文化アイデンティティーの表現として変化している。これは、学者や評論家(美術作家もそうかも)が自分の仕事をどうとらえるのかにも働いている156 19世紀まで人類は世界の全てが概念として分類できると考えていた。これによって世の中のあらゆる問題が解決出来ると。しかし概念を追求すると、世の中の身近なものまで分類不可能なものだと解ってきた。アメリカでは、SUVは「トラック」に分類された(車両がトラック扱いだと安全や排ガス基準がゆるい)。ピザは「野菜」だと連邦議会で採決された。170 生活で確率を用いるときは何事も「ベイズ推論」を用いて判断すべき。ベイズ推論は、ある事柄がこの世で真である確率の推定243 「~間違いだった?」「常識を覆す~」「新進気鋭の若手が~」「~革命」と銘打った記事や本のタイトルのものはベイズ推論の「事前確率」が低い(信頼度が低い)ものである。これらはほとんど間違った推論で成り立っているので再現性が無い(つまり似非科学)。最近はジャーナリストはおろか加害者もこのようなものを追いかける261 しかし何かの目的会得は、ベイズ推論を金科玉条にそのまま使うことでは達成できない(収入率、婚姻率、犯罪率、などを人種や性別で分類すると、そこに必ず差が見いだせる。これを素直に社会で使用すること)。例えば、火災保険会社の重役が保険料の見直しのため、各地域の火災率を調べて保険料を設定した。これは問題にならなかったが、そこに各地域の人種構成を当てはめたら、周りから非難された。ここで判るのは「保険料の試算だけが目的」ならば上の人種構成当てはめを用いるのが正解。しかし目的はそれだけではないはずである。保険会社重役のもうひとつの目的は「人々から信頼される会社たる」ことである。「人種で扱いを換えたり、偏見をもたれ公平性のない会社」は信頼されないからだ。265 ↑は公的機関や政治の分野て特に適用されるべき。したがって、そのときの予測精度が少々落ちることより、不公平のサイクルを止めることを優先させるべき。しかしこれを社会科学やジャーナリズムの分析にまで適用するのはいけない。そうすれぱ、そもそも差別や不公平の原因を分析することが出来なくなる265 神がサイコロを振っているような世界に生きている以上、多くの人がベイズ推論を身につけることが公共の利益になる。またこれは教育の優先課題でなければならない275

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2023/03/10

たいへん良書です。わかりやすく面白い。話に人を引き込む力がある。 認知バイアスに関する一般書を何冊か読みましたが、こちらの方がずっと分かりやすい。 タイトルや装丁が難解そうに見えるので忌避している人もいるかもしれないが、とても読みやすいです。 多くの人がこの内容を知ってほしい。

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2022/11/12

レビューはブログにて https://ameblo.jp/w92-3/entry-12774116636.html

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2022/11/08

邦題「人はどこまで合理的か」にストレートに惹かれて購読。フェイクニュースやポスト真実、陰謀論の蔓延など、大国のリーダーから地域の隣人まで、合理的判断ができない事例が増えている気がして、いろいろ学びたいと考えた次第。 簡単な数学の問題や確率、予測など、ちょと冷静に考えたり議論する...

邦題「人はどこまで合理的か」にストレートに惹かれて購読。フェイクニュースやポスト真実、陰謀論の蔓延など、大国のリーダーから地域の隣人まで、合理的判断ができない事例が増えている気がして、いろいろ学びたいと考えた次第。 簡単な数学の問題や確率、予測など、ちょと冷静に考えたり議論することで、正しい答えが出せるような問題でも、短絡的、性急に答えを出して間違ってしまう。これは「無知」とは異なるもので、高学歴な方や論理的な方でも陥る罠であるとのこと。 また、認知バイアスの問題も無視できない。人種、性別、出生地、職業などに対する先入観や水面下の差別意識から、判断を誤るケース。数年前にファクトフルネスがベストセラーになったが、これはこのことの裏返しなのだろう。 このほか、「限界効用逓減(今すぐ1000ドルもらうことと半年後に2000ドル貰う選択だと、1000ドルを選択する人が多い)」「共有地の悲劇(みんなで管理すれば全員の利益になるものを、個人の利益を優先して共有地が滅びる事例)」「囚人のジレンマ」「相関と因果の混同」など、多くの要因があることがわかり参考になった。 中でも重要なのは、「マイサイド・バイアス」。これは「いろいろあるけど自分が一番賢い、自分が一番正しい判断ができている」と思いたいことからの偏見。これが悪化すると、〇〇ファーストなどという活動が過激化するので、覚えておきたい。 多くの残念な事例が目立つものの、人類は確実に進歩している。パンデミックを抑え込み、森林破壊を抑えようとし、貧困率は減少している。これは、人間が合理的である証拠であり、希望はあるのだと思った。

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2022/10/21

合理的判断、を取り巻くさまざまな事象。 外国の学者の本にしては、読みやすく、スラスラ進む。 認知心理学やら、バイアス、ベイズ推定など、見慣れた内容が盛り込まれていて既視感は大きい。それでもところどころハッとするような視点が盛り込まれていて面白い。 合理的なだけでいいのか人間は...

合理的判断、を取り巻くさまざまな事象。 外国の学者の本にしては、読みやすく、スラスラ進む。 認知心理学やら、バイアス、ベイズ推定など、見慣れた内容が盛り込まれていて既視感は大きい。それでもところどころハッとするような視点が盛り込まれていて面白い。 合理的なだけでいいのか人間は。 例えば、確率的に正しいからと、それが差別につながるような場合、公平性を毀損んするような場合、それは認められるべきではない。タブーというやつだ。 なるほど。 大体の本は、ヒューリスティックを乗り越えるところで終わっていたが、もうすこし問題を掘り下げようとしているようだ。 後半も楽しみである。 そういえば、人間が非合理的になる場合に、ある事象を神聖化することもあった。 そうしたものにマスコミが大きな影響を持つことがあるのだが、正に今の日本、本来は「神聖化」される暗殺された政治家が、なぜか、マスコミ大明神のお陰で逆になってる現実を目の当たりにしている。

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2022/09/30

認知心理学の合理性についての大学での講義を基にした本なので読みやすいし、例が多くある・  もっと図が多くてもいいくらいである。

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