サウンド・ポスト の商品レビュー
この作家さん、こんな作家さんだったっけ? 『MASATO』『MATT』の青春小説っぽい作品以来だからか、意外。 早くに妻を亡くし、3歳から幼い娘を、一人育てる父の物語は 高倉健の映画のような・・・黙して語らぬ趣。 それでも、多人種国家の中の文化ギャップを書き上げるのが 得意な...
この作家さん、こんな作家さんだったっけ? 『MASATO』『MATT』の青春小説っぽい作品以来だからか、意外。 早くに妻を亡くし、3歳から幼い娘を、一人育てる父の物語は 高倉健の映画のような・・・黙して語らぬ趣。 それでも、多人種国家の中の文化ギャップを書き上げるのが 得意な作家さんの持ち味が出ている。 ここでは父と子が通じ合う言語を持たない設定! 日本以外で暮らしたことのない私には、全くわからないのだけれど・・・ そういう家庭が普通という国が、世界には、たくさんあるのだろう。 作家さんの暮らすオーストラリアなど、筆頭かも知れない。 その状況で、この父娘にはバイオリンがある。 音楽のわからない板前の父は、バイオリンを料理に重ねあわせ、 娘の音楽から、想いを言葉を感じ取る。 (個人的には、同時に、音楽についても、深く感じさせられた) 正直、予想通りの結末だったのだけれど・・・ 奇をてらわなくて良い。 こんなオトナの心持ちも描けるのか・・・ と、別の作品も読んでみることにした。
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図書館の新着コーナーで表紙の親子のデザインが気になって...。 小さい頃にお母さんを亡くし、日本語を話せないメグ。妻を亡くし、幼い娘をひとりで育てる事になった英語の苦手な崇。そんな2人の繋がりを深めていったのがバイオリン。 -----☆-----☆-----☆-----☆--...
図書館の新着コーナーで表紙の親子のデザインが気になって...。 小さい頃にお母さんを亡くし、日本語を話せないメグ。妻を亡くし、幼い娘をひとりで育てる事になった英語の苦手な崇。そんな2人の繋がりを深めていったのがバイオリン。 -----☆-----☆-----☆-----☆-----☆----- 音楽を続けるにあたって、色々な困難もあり親子でそれを乗り越えていく様子になぜか切なさを感じてしまう。なんのためにバイオリンを弾くのか、誰のために弾くのか...。弾きたいから弾くのではダメなのか。 そして最後の結末に切なすぎて涙。
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(「さようなら、オレンジ」「Masato」「Matt」の岩城けいの新作なら読まないわけにはいかないだろうととりあえず入手)
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