1,800円以上の注文で送料無料

考証 鎌倉殿をめぐる人びと の商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/05/28

鎌倉幕府の開創から承久の乱までを対象とした人物史と、この時代の背景を理解するための解説による構成。著者の見解を交えつつ近年の研究動向を踏まえて叙述されていて、分かりやすい内容になっている。

Posted byブクログ

2023/04/17

NHK大河ドラマの時代考証を担当した著者が、登場する人物に狙いを絞って深掘りする。 最近の歴史研究の成果も反映されて、この時代の大まかな流れを理解している向きには大いに楽しめる。 ドラマで八重を義時の妻としたのは著者のアイディアらしい。その根拠や背景については相当の分量が割かれ...

NHK大河ドラマの時代考証を担当した著者が、登場する人物に狙いを絞って深掘りする。 最近の歴史研究の成果も反映されて、この時代の大まかな流れを理解している向きには大いに楽しめる。 ドラマで八重を義時の妻としたのは著者のアイディアらしい。その根拠や背景については相当の分量が割かれている。 第二部の歴史教養編も非常に興味深い。

Posted byブクログ

2022/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中の人、例の大河ミテイナーイ(笑) だけれども、いろいろな人が入り混じり 歴史は成立していったんだなと思いました。 ある女性に関しての謎も とっても興味深いものがありました。 なぜその人が消えてしまったのかというのも… それと尼将軍のあの人に関しても 一般的なイメージとは違うことに 驚きでした。 女性が政に顔を聞かせるには いろいろと知らないといけないけど 女性が使っていた文章は当時は…と考えると 大変なことをしていたんだな…

Posted byブクログ

2022/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大河ドラマ #鎌倉殿の13人 放映中の今こそ、歴史を学ぶには最高のタイミング。この本はよいガイドになります。 人物ごとに章立てされているので、細切れに読み進めても理解できるのがよい。 私の場合、鎌倉時代関連の本を何冊か読んでいたので、既知のことも多かったが、付箋をつけたくなる箇所はたくさんありました。 全部は紹介できませんが、以下、そのうちのいくつか。 伊藤祐親…工藤祐経の父親代わりとして、とても面倒見のよい心の広い人だったと知った。その恩を仇で返すような祐経という人物は…。 和田義盛…三浦義村との微妙な関係性を知って、和田合戦時の義村の動きに納得がいった。 三浦義村…胤義との軋轢を知り、承久の乱での義村の振る舞いに納得。義村が三代執権に泰時を推したことを踏まえると、対・和田義盛、対・三浦胤義への背景事情からは想像できない思惑がありそうで、そこはまだ謎。 源実朝の唐船建造…以前読んだ『源実朝 虚実を超えて』でも触れられていた唐船の記述を読み返したくなりました。

Posted byブクログ

2022/08/18

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証チーフが、その時代の 人物たちについてと出来事の背景等を、考証を交え考察し、語る。 第一部 人物考証編  I 源家の人びと  II 北条家の人びと  III 東国の有力御家人たち  IV 時代を騒がせた女性たち  V 法皇・上皇と都の権力者 ...

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代考証チーフが、その時代の 人物たちについてと出来事の背景等を、考証を交え考察し、語る。 第一部 人物考証編  I 源家の人びと  II 北条家の人びと  III 東国の有力御家人たち  IV 時代を騒がせた女性たち  V 法皇・上皇と都の権力者 第二部 歴史教養編・・・時代の背景と基礎情報を提示。 主要参考文献有り。 平安時代末期から鎌倉時代の初期に亘る時代の変遷の中で、 主要人物たちと出来事、当時の時代背景等を、コンパクトに、 かつ丁寧に考証と考察を交え、分かり易く語っている。 考証をする側からの視点もあり、各種史料や最新研究をも 盛り込んでいて、例えば、八重姫の伝承から幾つかの状況証拠を 掲げて、八重は泰時の母ではないかとの仮説に至る経緯も、 分かり易く提示している。 また、文書発給の変遷、官職や位階の種類、追討の命令書、 『吾妻鏡』の空白の記事は「書かない嘘」、 学問・音楽・和歌は政「まつりごと」のツール、 女性の実名について、曾我事件の推理等、 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の補完になる内容が 盛り込まれているのも興味深い。 ドラマ内のセリフやシチュエーションはこれか~と、 チェックするのも面白いし、人物像の元になってる記述も。 「二次元」の世界を、人物が生き生きと活動する「三次元」の 世界としてイメージし、再度文章の「二次元」に変換したと 書かれていますが、どうも私の脳裏には、想像の人物のイメージ ではなく、ドラマの人物たちが浮かび上がってしまっています。

Posted byブクログ