スイッチョねこ の商品レビュー
ん? 大佛次郎さん文章の絵本? と、手にとってみました。 うっかりスイッチョを飲み込んでしまった猫の白吉のお話です。 ほのぼのと可愛いようなお話ですが、何よりも私が子どもの頃読んだ童話のテイストで、はぁ~、懐かしいわぁと子ども時代にタイムスリップしたような気分です。 最近の子...
ん? 大佛次郎さん文章の絵本? と、手にとってみました。 うっかりスイッチョを飲み込んでしまった猫の白吉のお話です。 ほのぼのと可愛いようなお話ですが、何よりも私が子どもの頃読んだ童話のテイストで、はぁ~、懐かしいわぁと子ども時代にタイムスリップしたような気分です。 最近の子どもたちには、どうなのでしょう。かえって、新鮮な印象を与えたりするのかな。
Posted by
秋がきて、いろいろな虫が庭でなくようになった。おかあさんねこはおよしなさいって言うけれど、どうしても秋の虫を食べてみたい白吉。だってあんないい声をしている虫は、食べたらきっとうまいにちがいない。 夜も更けて、みんな寝る時間になっても、白吉だけは虫を捕まえたいと庭で頑張ってまちぶせ...
秋がきて、いろいろな虫が庭でなくようになった。おかあさんねこはおよしなさいって言うけれど、どうしても秋の虫を食べてみたい白吉。だってあんないい声をしている虫は、食べたらきっとうまいにちがいない。 夜も更けて、みんな寝る時間になっても、白吉だけは虫を捕まえたいと庭で頑張ってまちぶせていました。でも待ちくたびれて眠くなって、大きなあくびをしてしまったとき、白吉の口の中に何かが飛び込んできて、思わずごっくん! それからです。眠ろうとすると、白吉のおなかのなかで「スーイッチョ!」 なにかの拍子に「スーイッチョ!」 おなかの中はまっくらで、虫にとってはいつも夜。スイッチョのうるさい鳴き声のせいで不眠症になって、兄弟たちからも仲間はずれにされて、ふらふらでさびしくて、白吉は困り果ててしまいます。おかあさんねこはお医者さんに連れて行ってくれたけど……。 夏に生まれた子猫たちが初めて過ごす短い秋を描く、大佛次郎氏自ら「私の一大傑作」と呼んだ名作の新装刊行。朝倉摂氏の挿画が、鮮やかなのに秋の夜のようにしっとりとしていて、子猫の無邪気な好奇心や戸惑いを美しく象ります。
Posted by
- 1