ゴキブリ研究はじめました の商品レビュー
著者は元々研究者ではなかったようですが、昆虫の展示などを行う施設に勤めるうち蜚蠊に興味を持ち、新種の発見から"記載"を経て学術雑誌への掲載、而して更なる新種の発見と保全へと至る過程が平易な言葉で語られています。 生物の新種の発見などは時折ニュースでも目に...
著者は元々研究者ではなかったようですが、昆虫の展示などを行う施設に勤めるうち蜚蠊に興味を持ち、新種の発見から"記載"を経て学術雑誌への掲載、而して更なる新種の発見と保全へと至る過程が平易な言葉で語られています。 生物の新種の発見などは時折ニュースでも目にしますが、新種として登録されるまでにどのようなプロセスがあるのかは意外に知られていないのではないでしょうか。この辺りの流れが著者の実体験を交えて書かれており、軽い読みものながらも案外興味深いと感じました。
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Gを知らないのに嫌いというのはいかがなものなのかと思い、興味を持って読んだが、途中でGはやっぱり苦手だ。と思いその後本を開くことすら無くなってしまった.....
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同著者の新刊本の案内があり、近隣の図書館にあった既刊を読んでみました。 「ゴキブリスト」を名乗り、ゴキブリを専門にしている昆虫館の職員によるエッセイ形式の作品で、もともとはゴキブリ嫌いだった著者がどのような経緯でその「苦手」を克服し、昆虫館で「ゴキブリ展」を開催するまでの魅力を...
同著者の新刊本の案内があり、近隣の図書館にあった既刊を読んでみました。 「ゴキブリスト」を名乗り、ゴキブリを専門にしている昆虫館の職員によるエッセイ形式の作品で、もともとはゴキブリ嫌いだった著者がどのような経緯でその「苦手」を克服し、昆虫館で「ゴキブリ展」を開催するまでの魅力をゴキブリに感じるようになったのか、読みやすい文体で紹介されています。 私たちが日ごろの生活で毛嫌いしているゴキブリですが、著者の言葉を読んでいるうちに、「実は、そこまで嫌わなくてもよいのかも?」という気になってくるから不思議です。 さらに、南西諸島に生息している「ルリゴキブリ」の「未記載種」を発見し、論文にまとめて「新種」として発表するまでの経緯も、採集・繁殖・標本づくりなどの手順を含めて丁寧に紹介されています。 これは「ゴキブリ」という種に限らず、生きもの(昆虫)が好きな人にとっては読みごたえのある内容だと思います。 著者が働いている、磐田市竜洋昆虫自然観察公園(静岡県)にも足を運んでみたいと思います。
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新種ゴキ35年振り発見 論文書くのは大変 内容の組み立て方から英語表現まで 査読受けて書き直し数回、発見から公表まで 2年半必要 ゴキブリ展示で普段は昆虫館に興味ない人も 呼び込める また昆虫端境期にも展示できるし 意外と綺麗なゴキブリもいる 元々はゴキブリ嫌い、ダンゴムシみたいに丸まる 種類を捕まえて開眼 都市伝説の検証や試食(ゴキブリアレルギーが判明 )も ゴキブリ飼育の良い点 1、成虫と幼虫を同じケースで飼える 2、多数の個体を同じケースで飼える 3、たくさん殖える(繁殖しやすい)
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「バッタを倒しにアフリカへ」や「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」などのように気軽に読めて面白い生き物の本。人々が嫌悪してるからこそ逆説的に身近な存在になり、生き物に興味がない人が感心を持つきっかけとなる点が面白かった。
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こちらの本は、著者の柳澤さんが勤務されている竜洋の昆虫館で発見&購入。 私はゴキブリの苦手度はそれほどでもないが、好んで見たい虫ではないため、この本に書いてあることは驚きの連続だった。 きれいなゴキブリもいるということで、読んでいるとどんどん気になってきて、画像検索してし...
こちらの本は、著者の柳澤さんが勤務されている竜洋の昆虫館で発見&購入。 私はゴキブリの苦手度はそれほどでもないが、好んで見たい虫ではないため、この本に書いてあることは驚きの連続だった。 きれいなゴキブリもいるということで、読んでいるとどんどん気になってきて、画像検索してしまった。 後半に書かれていた、「ゴキブリは嫌われているから面白い」という言葉が印象に残っている。 嫌われ者としてあまりにも有名だからこそ、人々の興味関心好奇心を強く惹きつける力を持っていると。 ネガティブ要素を逆手に取り、最強の武器としてイベントを大成功させているのがすごい。 企画も展示方法も凄く考えて作られていて、そういう視点で見るのもさらに楽しめそうだと思った。
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嫌いな敵の正体を知ろうと、思わず手に取る。 作者の仕事への情熱にあっぱれ。 ゴキブリの存在感の大きさにあっぱれ。 でも、どうしても受け入れられない。
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これは新たな発見があり、興味深い内容だった。どんなのか検索してみたし、特にいい匂いのするGには興味が湧いた。だからといって、友好関係を結ぶつもりなないけどw
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私自身ゴキブリには触れはしないものの居てもまあ気にはならない程度に親しみを持っていたので、同じように以前は嫌いだったけど魅力を見つけてしまった人の視点で語られるこの本はとてもおもしろかった。 ゴキブリの顔ってそういえば見たことないな、と初めてネット画像で見ました。意外とかわいい。
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私は北海道に住んでいるので家の中はおろか屋外でもゴキブリというものをみたことがありませんでした。 家に入ってくる害虫で困るものといえばコバエ。 この本は「ゴキブリ嫌いだったけど、ゴキブリ研究はじめました」というタイトルに 実は私もコバエが嫌いだったけど、どこから来るのか?どうして増えるのか?そもそもどんな生き物なのか?調べていくうちに好きになってしまったことがあり 違う生き物ではあるけれど、良い発見がありそう!と思って読んでみました。 この本の中で一番興味深かったのはゴキブリの生態よりも、chapter6〜7の新種を見つけてからどのように論文ができあがっていくのかという部分。 仕事といいつつ趣味の気持ちも有りで挑んだ採集出張からまさかの新種発見で 大学を出た研究者でもない、英語も苦手な研究初心者の状態からいかにして論文を作り新種登録をするか。 たくさんの人の協力のもと、一つの論文、新たなゴキブリが生まれるストーリーには心打たれました。 論文が掲載される!となったときにはウルッと来てしまいました(まさかゴキブリ本で感動するとは…) 新種を見つけたからと言って、自分の名前を入れよう!と思わないところが生き物と分布している土地への敬意を感じました笑 実際論文がどのように構成されているのか、どんな方法で研究していったのか 素人にも分かりやすい文章になっているので読みやすかったです。 好きこそものの上手なれ、興味のあることを熱心に研究し続ければ成せないことはない。 大きな発見はできないかもしれないけれど、私も諦めず好きなものを追い続けていこうと思えました。 ゴキブリ嫌いでもいい。生き物や研究に興味のある方は読んでみて損はないと思います。
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