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桜花京用心棒綺譚 花咲く都の冥中将 の商品レビュー

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2022/07/26
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数々の反応を見るに、千早の想い人は目の前にいますがなとツッコミを入れつつ、でも筋の動きで人を判別できてしまう千早に言わせれば、彼と想い人は性格は似ていてまた体つきも動きも違うという。 この辺りの設定が絶妙だった。 ネタばらしは終盤にて。 どうあっても、もう戻れない。 でも、違う形での縁の繋ぎ方もあっていいと思う。 千早があまりに景時を慕っているので、そんな千早にちょっかいを出す明星が序盤少し苦手だったのだが、彼の生い立ちが分かると少し見方が変わった。 ただ、彼のせいで某キャラが戻れない道を歩むことになったのには、やはり釈然としないものが残ったが。 事後承諾は駄目だろうという……本人が気にしていないのが救いか。 脳筋と見せかけて、普通ではない視点から物事を見抜くし、どんなときでも一途に景時を慕う千早のキャラクター性のおかげで、物騒な事件も哀しい事件も重くなりすぎず読みやすく感じた。 そんな彼女の想いが(明星に惑わされることなく)届くといいなと思う。 当初の予定とはきっと違う形になるけれど、きっと可能だろうから。 案外、彼女の出身地のこともあるし、「彼」が色々踏み留まらざるをえない部分も解決してくれそうな気もする。

Posted byブクログ