偽りの眼(上) の商品レビュー

カリン・スローター(著者),鈴木美朋(訳者)

2023/10/14

はじめのほうを読んで
疲れきった主婦が出てきたと思い
何度かよみかけたものの
興味をひかれず月日が経ってしまった積読本。

疲れきった主婦ではなく
ティーンのベビーシッターだった事に
気づいてからは読む手が止まらず
一気読み。

ベビーシッターをしていたキャリーと
姉のリー。
シッターをしていた時の男の子が成長、
レイプ事件を起こし
弁護士のリーに依頼してくる。
彼、アンドルーは
キャリーとリーの秘密の過去を盾に
無罪にするように脅してくる。
何故アンドルーが知っているのか、
わかったところで上巻が終わる。

早く下を読まなければ。。

2022/11/02

わかりやすくて内容は面白いのだけれど……やはりカリンスローターの描く女性キャラ全員好きになれない。読んでてモヤモヤに疲れる。
まだ読んでない単発の作品も全部読もうと思ってたけど、今後はウィルトレントシリーズだけ追うことにしようと思いつつ下巻へ…

2022/06/27

ゲラ読みに当選して、幸せなことに、ずいぶん先んじて読むことができた。
カリン・スローターの著作だから、きついだろうとは予想していた。
それにしても病中病後の身体にはきつい。
読むには、自分の心身と要相談の上、自己責任でどうぞ！

読んでしばらくしないとわからないが、これは実は姉妹ものでもある。
カリン・スローターの姉妹ものといえば、『グッド・ドーター』という名作があるので、これは期待が持てる。
名作度においても。ヘヴィさにおいても。

その期待は裏切られなかった！

読みながら、どういう決着になるのだろうとたびたび思った。
自分はどういう結末を望んでいるのだろうと。
姉妹が幸せになってほしい。
そして、犯罪者はくたばれと。

カリン・スローターは、すごい話を書くけれど、読み終えていやな感じを覚えたことはない。
なんだかすっきりする。
さわやかだったり、ああ、よかったねという気になる。
これも不思議にそうなった。

それにしても、麻薬というのは、恐ろしい。
身体もボロボロになるが、人生をのっとられる。
本人の人生もさりながら、家族の人生も道連れにしていく。
幸い、私は麻薬に接触したこともないし、そういう"嗜み"をもつ家族も友人もいない。
扉を開けたら薬中毒の妹がいて、なんか預けて、いろいろ盗っていったということもない。

くわえて、主人公は、しかし、読者に好かれるだろうかと、妙な心配をしてしまった。
優秀で、愛情深い女性だというのに、夫ひとりではいろいろ満足できないらしい。
"ビッチ"だと自覚している。
日本の読者の中には、それが好かない、我慢できない人々もいるらしい。
別に彼女があなたの夫や恋人を寝取ったりはしないのだから、いいじゃないかと思うのだが。
それで、読者にとって、この話の魅力が落ちなければよいなと、よけいな心配をしている。