この結婚は間違いでした の商品レビュー
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貴族である役割を誰よりも心得ていて、夫が家に帰らなくても愛人(?)といちゃついても「賞品妻」だからと我慢をし、相手に非を全て押し付けるのではなく、自分も悪いと振り返れるオクタヴィア。 いい子すぎるので、夫の(無自覚な)悪行がより際立った。 彼、決定的に言葉が足りない。 例え軟禁なり何なりに正当な(?)理由があろうと、言わなければ伝わらないし、いくらオクタヴィアでも察することは困難である。 それが命に関わることであろうと。 いや、命に関わることなら余計に説明しろよと言う。 従業員に好かれている点で悪い人ではないのは分かるのだが、彼視点の話が出てくるまでは彼の想いも狙いも読者側にすら伝わりにくいので……随分モヤモヤしたというか、端的に言ってムカつくヒーローだった。 きみ、ちょっとそこに正座な、説教するから。 そう言いたくなるキャラ。 そんな彼でも愛し続けたオクタヴィア、本当にいい子だ。 最終的には幸せになってくれるからいいけど、それまではフラストレーションのたまるお話。 さすがソーニャ文庫作品である。
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