ウクライナ危機 経済・ビジネスはこう変わる の商品レビュー
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軍事大国の独裁者が理性を失えば、地球規模の危機に発展することを思い知った。2022年2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻。ロシア、中国、北朝鮮に近接する日本。日本は極東のウクライナ。軍事侵攻と経済制裁のチキンレース。制裁でロシア経済を困窮させ、ロシア国民の蜂起を促し、プーチンを後悔させなければいけない。 日経ビジネス「ウクライナ危機」、2022.6発行。
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ロシアのウクライナ侵略の初期の頃の分析。主に企業活動など経済面の影響が丁寧に分析されている。 特定の分野の影響を知るには良い本だと思うが、既に散々報道されているトピックばかりであり、特に新たな視点があるわけではなかった。
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書かれていることの中には興味深い点もあるが、全体としてこの本はあまり良くない。 良くない点1 内容が散発的でまとまりがない 章ごとにトピックに沿った内容が書かれている。 別の章との間に繋がりはない。 それは良いのだが、同じ章の中でも話題があちこちに転換する。 話題転換の...
書かれていることの中には興味深い点もあるが、全体としてこの本はあまり良くない。 良くない点1 内容が散発的でまとまりがない 章ごとにトピックに沿った内容が書かれている。 別の章との間に繋がりはない。 それは良いのだが、同じ章の中でも話題があちこちに転換する。 話題転換の際の話の区切り方、接続の仕方が稚拙と言って良いレベルであるため、読者が自ら話題転換を察して読み進める書き方になっている。 結果として、何が言いたいかわからない。 何がわかって何がわからないかも判然としない。 良くない点2 悪文であり、とても読みにくい たとえばP210 項目7「中堅・中小企業の業績悪化が懸念されている」とある。 この主語は日本企業だと思われるが、ここまで諸外国の話も頻繁出てきているため、一瞬どちらなのか判断に迷う。 同様に、主語や指示内容の曖昧さが多く見られるため、読んでいてストレスを感じる。 また、データの示し方も問題だ。 ある箇所では事象の件数をつらつらと列記するが、その件数は多いのか少ないのか、基準となる数値が示されておらず、ただ数字が羅列されているだけになっている。 件数だけでなく、金額に関しても同様だ。 自分に関係のある分野で、概ねの数字が頭に入っている人でないと目が滑るだけになってしまう。 このように、 ウクライナ情勢について、詳しいデータを求めている人にとっては、読みづらく、ストレスの溜まる内容だ。 個別のトピックには目を惹くものもあるが、持って回った言い回しをして誤魔化しているだけと思われる箇所も目立つ。 ウクライナ情勢をなんとなく理解したい人については、突き放した内容となっているため、読んでいて眠くなるだろう。 事態が進行しているうちに急いで出版したという点のみ評価できるが、内容は褒められたものではない。
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