鎌倉北条氏の女性たち の商品レビュー
鎌倉時代の北条氏に生まれた女性とその血脈にある女性。 そして、北条家に嫁いだ女性。 激動の時代の中での、17人の生き様を語る。 鎌倉北条氏の女性たちー総論 一 北条雅子 二 北条時子 三 阿波局 四 時政の六女 五 時政の八女 六 大姫 七 牧の方 八 姫の前 九 矢...
鎌倉時代の北条氏に生まれた女性とその血脈にある女性。 そして、北条家に嫁いだ女性。 激動の時代の中での、17人の生き様を語る。 鎌倉北条氏の女性たちー総論 一 北条雅子 二 北条時子 三 阿波局 四 時政の六女 五 時政の八女 六 大姫 七 牧の方 八 姫の前 九 矢部尼 十 竹御所 十一 竹殿 十二 松下禅尼 十三 檜皮姫 十四 葛西殿 十五 堀内殿 十六 大方殿 十七 赤橋登子 文中に適宜略系図、略年表。参考文献有り。 そもそも史料が少ない、鎌倉時代。 おおよその生涯が分かるのは、北条政子と赤橋登子くらい。 『徒然草』に残された松下禅尼や、東慶寺建立に関わりが あったと伝わる堀内殿のように、残る名前もある。 多くは、名前が不明。誕生日も享年も未詳の女性たち。 政子の名も後鳥羽上皇から従三位の官位を与えられた時に 作ったそうで、それ以前の名前は不明。 だが、歴史の中に僅かでも存在が示される女性たち。 見えてくるのは、家長の命令は絶対であり、実家の思惑で 結婚・離婚・再婚に。そして死は近しい場所にあったこと。 嫁いだ相手が、子が殺される悲劇の多さ。翻弄される運命。 反面、後家=家長として強く生きる女性もいた。 時政死後は、京の娘の家で幸せに過ごしたらしい、牧の方の姿も。 彼女たちの行動その他、心情も、著者の推測の域を出ないけれど、 彼女たちの巻き込まれた事件や乱の記述は、何とも血腥い。
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