予感(ある日、どこかのだれかから電話が) の商品レビュー
終盤の方で "読書を習慣としてしまったあとで得られる効用はたいてい同じだ。[..] 人生を一方的に複雑にしていく" と出てくるあたり。話の筋からはあまり関係ないように思いましたが、妙にインパクト大きく受け止めました。構造もすごいのでしょうが、私は混乱したまま、...
終盤の方で "読書を習慣としてしまったあとで得られる効用はたいてい同じだ。[..] 人生を一方的に複雑にしていく" と出てくるあたり。話の筋からはあまり関係ないように思いましたが、妙にインパクト大きく受け止めました。構造もすごいのでしょうが、私は混乱したまま、あまり考えずに読み進めました。面白かったです。
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視点が変わると新しい事実が見えてくる、という入れ子構造なのはおもしろい。と思うけど、肝心の話がイマイチだった…。 時代設定とかがよく分からない…この犯罪が成立するのってナニ時代のどこだろう?と考えてしまった。 とりあえず現代の日本だとしたら、鑑識をなめすぎでは?とか、オレオレ詐欺...
視点が変わると新しい事実が見えてくる、という入れ子構造なのはおもしろい。と思うけど、肝心の話がイマイチだった…。 時代設定とかがよく分からない…この犯罪が成立するのってナニ時代のどこだろう?と考えてしまった。 とりあえず現代の日本だとしたら、鑑識をなめすぎでは?とか、オレオレ詐欺にしてはお粗末すぎるとか、その待遇で逃げ出さないノアの我慢強さとか、さすがにフィクションとはいえちょっと。ミステリーでなく、ファンタジーと捉えるべきなのか?! ファンタジーミステリーを受け入れられる人ならもっと楽しめるのかもしれない。
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人生を諦めた少年と少女の出会い。 「完全犯罪」を犯した者たちは、その真相を描いたかのような小説に怯える。 入れ子構造で現実がぐらぐらする。設定は興味深いのに、乾いた翻訳小説のような書き方のためか、小説世界に入り込めなかった。
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ホテルで働く少女、不審な原稿を受け取る小説家、犯罪を起こした小説家の3つの場面から話が進んでいく。 入れ子構造ミステリーと銘打たれていて興味をそそられたが、肩透かし感が否めない。 舞台が日本なのか、現代なのか、よく分からない設定だったから、イマイチ内容にのれずにだから何?で終わってしまう。 というか、少女を観察しまくる少年の行為とかが気持ち悪すぎてそれどころじゃなかった。
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淡々と進んで、そのまま終わったという印象。作り込まれているが、あまり驚きはなかった。登場人物たちの哲学的なセリフが好きだった。 ・理不尽と不公平は人生の標準仕様だもの ・人々は幸せになるために四苦八苦しているというより、他人に自分が幸せだと思わせるために四苦八苦しているんだって。 ・ひとは自分が幸福であるだけでは満足しない、他人が不幸でなければ気がすまない ・読書家になるきっかけは様々でも、読書を習慣としてしまったあとで得られる効用はたいてい同じだ。本を読む人々は、本来考えずにおけたはずのことを考えてしまうようになり、見ずにすんだはずのものを見てしまうようになる。
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