無年金者ちとせの告白 の商品レビュー
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底辺なのか、自業自得なのか、分かりませんが、なんだかなという気持ちになりました。 それでも、必死に生きようとしているのはたしかに感じました。
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「マルチの子」ではじめて知った作家さん。 車上生活者がいる小さなパーキングエリアでの話。 高齢者や介護者の辛い生活がなんだかリアルに書かれていて読みながら辛くなる部分もあったけれど、普通なら脇役になりそうなパートで働く高齢者が主人公なところが何だか斬新だった。
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「マルチの子」が面白かったので、同じ作者ということで読んでみました。 70歳過ぎても高速道路のPAとかSAとかで働かなければならない現実。 老親の介護で離職したあげくの車中泊生活。暗澹たる貧困の状況が淡々と、当たり前のように描かれていく。お先真っ暗なのに、当事者は妙に明るいんです...
「マルチの子」が面白かったので、同じ作者ということで読んでみました。 70歳過ぎても高速道路のPAとかSAとかで働かなければならない現実。 老親の介護で離職したあげくの車中泊生活。暗澹たる貧困の状況が淡々と、当たり前のように描かれていく。お先真っ暗なのに、当事者は妙に明るいんですな。 なんも考えてないから。 考えてもしょうがないから。 なんでこうなったん??って、にこ的に思うんですけど、こういう人たちって 絶望的に金融リテラシーが低い。お金好きなくせに、必要なくせに知ろうとしない。 こうならないよう、気をつけようっと。 国が悪いとか、行政がーーとか以前の問題っすよ。 話としては、にこの好きな身元のっとり系な側面もあったのですが 登場人物たちの頭の悪さに辟易してムリでした。
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09月-02。3.0点。 山梨のサービスエリアで働く老女が主人公。年金もらえず、SAで清掃業務。ある日、離婚した夫が亡くなり、生命保険がもらえるかもしれないという連絡が入り。。 ありそうな話で、非常にリアル。何組かの底辺とも言える生活描写が上手い。
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坂田PAで働く ちとせ(73)と栄(75)の周辺で起こる様々な問題が描かれている。訳あって車上生活をする人達。介護、虐待‥果ては殺人にまで話が及ぶ。無年金がテーマの話かと思って手に取ったけど全く違った。ひとつひとつは重い問題なのにあまり深みを感じず。もう少し絞って掘り下げたものが...
坂田PAで働く ちとせ(73)と栄(75)の周辺で起こる様々な問題が描かれている。訳あって車上生活をする人達。介護、虐待‥果ては殺人にまで話が及ぶ。無年金がテーマの話かと思って手に取ったけど全く違った。ひとつひとつは重い問題なのにあまり深みを感じず。もう少し絞って掘り下げたものが読みたかった。
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現実に起こりそうな恐怖を感じる作品だった。 物語の舞台は山梨に位置する坂田パーキングエリア。 清掃部で働く73歳の梨元ちとせと75歳の古田中栄、二人の老女を中心に物語は展開する。 このパーキングエリアには訳ありな人達が集まって来る。 貧困による車上生活者やネグレクトの母親、介...
現実に起こりそうな恐怖を感じる作品だった。 物語の舞台は山梨に位置する坂田パーキングエリア。 清掃部で働く73歳の梨元ちとせと75歳の古田中栄、二人の老女を中心に物語は展開する。 このパーキングエリアには訳ありな人達が集まって来る。 貧困による車上生活者やネグレクトの母親、介護に明け暮れる男性。 中でも金の匂いを嗅ぎ付け近づいて来る寄生虫の様な男が一番質が悪い。 ちとせが犯した罪。それを無かった事にする為に老女二人が企んだ完全犯罪。 終盤は目が離せない展開だ。 社会の闇の中で逞しく生きる老女の姿が眼前に浮かんで来る一冊。
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高齢者ばかりがパートで働く坂田PA。主人公の梨元ちとせもここで働いている。先のことを考えずに生きてきたツケで、年金も医療保険も貯金(少しだけある)もない彼女は、働き続けるしかない。 ……という導入部はまるで原田ひ香さんの作品のようだが、この先の展開はまるで違う(当たり前だが)。不...
高齢者ばかりがパートで働く坂田PA。主人公の梨元ちとせもここで働いている。先のことを考えずに生きてきたツケで、年金も医療保険も貯金(少しだけある)もない彼女は、働き続けるしかない。 ……という導入部はまるで原田ひ香さんの作品のようだが、この先の展開はまるで違う(当たり前だが)。不特定多数の人が集まるPAなのに、一般道からも入れる特殊な構造から、ある種の人達が居座ることになってしまう。そのことから生まれた悲劇が雪だるま式に膨れ上がりやがて……。 面白かったのだけど、無年金者の設定にはあまり意味がなかったような? なのにタイトルにデカデカ(というわけではないが)と入っているのは羊頭狗肉かな。
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主人公は坂田パーキングエリアに勤務する73歳の梨本ちとせ、年金も医療保険もない彼女はリウマチによる膝の痛みをなんとか誤魔化しながら、慎ましく生活していた…。同僚である75歳の古田中栄はぎっくり腰の持病を抱えながらも、引きこもりの息子と生活している…。駐車場には様々な問題を抱えた車...
主人公は坂田パーキングエリアに勤務する73歳の梨本ちとせ、年金も医療保険もない彼女はリウマチによる膝の痛みをなんとか誤魔化しながら、慎ましく生活していた…。同僚である75歳の古田中栄はぎっくり腰の持病を抱えながらも、引きこもりの息子と生活している…。駐車場には様々な問題を抱えた車中生活者がおり、ある日その車中から遺体が見つかる…。そんな中死亡した前夫の保険金が入る可能性があると、ちとせのもとに連絡が入る…。 怒濤の展開について行くのが必死でした(汗)。次から次へといろんなことが起こるけれど、それを適宜対応していくバイタリティーっていうのか、この人達すごいっ!でも、この人達の今後って??って考えると腑に落ちない…すっきりしない読後感を持ちました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『無年金者、車上生活者だって、生活のために…』 西尾潤さんは『マルチの子』に続き2冊目の読了。現代社会の見えにくい問題にフォーカスして、人の弱さや狂気を描くのが秀逸!生きるために、どこまで許容されるのか?考えさせられる一作!
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