黄色い竜 の商品レビュー

村上康成(著者)

2024/07/29

小学4年生の息子が、夏休みの読書感想文のために読んでいる本。
どうも苦戦しているようで、私も読んでみたが、田舎の風景を知らない子が読むと、イメージを膨らませにくくて読みにくいと感じるかもしれない。
私は、子どもの頃に見た祖父母の家の風景と重なり、とても懐かしい気分で読めた。
友だちと魚釣りにいったり、おじいちゃんとホタルを見に行ったり、日本の原風景のイメージが豊かに描かれている。

魚や虫などの生き物が好きな子は、中盤まで読み進められれば、一気読みできるくらいに楽しめると思う。

2024/04/13

釣りの楽しさ、これもまた私が知らないものだな。
深い水の底から、何が釣れるかわからないわくわく感か。
でも一人で行くのは怖いからやめてね。
古き里山を呼び起こしたような作品。
今の子たちはどう読むだろう。
私がスムーズに想像できる風景も、今の子たちには想像できるのかな。
住んでるところが里山ならいけるかもね、今も同じようなことしてるしなあ。

2023/08/16

自然豊かな町にくらす10歳の少年クリオ。ホタルの飛ぶ夜、親友とのキャッチボール、まつりの金魚すくい、竹を切って作ったつりざお、耳について離れないツクツクボウシの声…。うまいなあ村上さん。初めての児童文学とは思えない。目の前に風景や温度、自然の中で過ごす生き生きとした少年の姿がありありと浮かんできて。幸せな少年時代。

2023/11/26

里山で暮らす子どもの毎日

季節ごとの自然の中で遊び、見守られ、大きくなっていく

六十年前にでかい鯉を釣ったが逃がしてしまいつりざおが黄色い竜のように湖面をすべっていったとおじいちゃんに聞いたクリオは、その鯉を釣りたくてたまらなくなる

○おじいちゃんが東京に暮らし、クリオ家族はおじちゃんのふるさとに暮らすというのが、面白い。物語でははじめて出会った
東京からの転校生が実は自然に詳しかったり
○夏休みを満喫しているなあ