大地の五億年 の商品レビュー
知らないことばかりでした。よんでいて、自分自身植物の進化に疎いことがよくわかった。 1.土ができたのでのは5億年前。(それまでは無機物だけの岩、砂礫) 2.ダーウィンは土壌の研究をしていた。 3.日本の土をドイツ人研究者に見せると、それは土ではないと言われる。 4.シロアリはアリ...
知らないことばかりでした。よんでいて、自分自身植物の進化に疎いことがよくわかった。 1.土ができたのでのは5億年前。(それまでは無機物だけの岩、砂礫) 2.ダーウィンは土壌の研究をしていた。 3.日本の土をドイツ人研究者に見せると、それは土ではないと言われる。 4.シロアリはアリではなくゴキブリの仲間。 5.柏木由紀のシングルデビュー曲は火山灰だった。 6.植物は有機物からではなく無機から栄養を得ている。 7.カブトムシの幼虫の胃は強いアルカリ性で、セルロースを消化できる。 8.ブラキオザウルスの主食は針葉樹アロウカリアの葉であったが、現存する爬虫類で針葉樹を、食べるものはいない。 などなど。
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土の成り立ち、土と私たちの生活、土と環境問題がフラットな立ち位置から語られる。文体も読みやすいし、内容も興味深いからすぐに読んでしまった
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土が文字通りあらゆる生の土台として重要な役割を担っていることを思い知らされた。写真も多くてビジュアルな一冊。専門知識がなくてもスイスイ読み進められる。
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土壌を切り口とした、地球史、動物・植物の進化、人間の歴史 面白かったロマンだった 全ては循環しているんだ 川に戻って熊に食われる鮭のみならず、洪水や噴火すらも栄養分の循環の一端なのだ その循環が人間によって崩れている 環境問題に対する解像度があがる
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筆者の土に対する愛情が溢れる本。 たかが土の話というなかれ、未来の地球を考えさせる壮大な作品だと思います。
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いやー賢い。賢すぎて、話の展開が速すぎて、気づいたら理解できていない。5億年もあるんだから、そんなに焦らなくても… あと、基本的なサイクルのチャート図ガひとつあるだけで大変助かります。
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大変面白かった。土壌の観点から歴史や環境、技術について広く振り返ることができる。土壌及び食糧生産は誰にとっても身近な問題であるにもかかわらず、表層的な問題自体は多くの人に知られているが、根本的な自然及び社会の構造については十分に共有されていない。専門知識がなくても理解できる内容で...
大変面白かった。土壌の観点から歴史や環境、技術について広く振り返ることができる。土壌及び食糧生産は誰にとっても身近な問題であるにもかかわらず、表層的な問題自体は多くの人に知られているが、根本的な自然及び社会の構造については十分に共有されていない。専門知識がなくても理解できる内容で、端々にあらわれる著者特有の語り口がほほえましい。あとがきに中学生が本書を題材にして読書感想文を書いたとのエピソードが紹介されていたが、一般の中学生に本書を読破してもらうのは難しいだろう。内容を抜粋して紹介したい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~』が素晴らしかったので、この著者の本を2冊目として買った。 前書にな無かった、植物の上陸から土壌の生成をphの観点から考える、は今まで触れたことのない新鮮なものだった。 さりげなく豆知識が多く出てくる。 ボルネオのジャングルの木、フタバカギは知っていた。 が、フタバカギ=沙羅双樹=ラワン材 だとは知らなくビックリした。さらにフタバカギに外生菌根菌が付いているとは(マツ林の松茸と同じ)、そりゃ熱帯雨林の再生は難しい。
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五億年。石や砂の大地が土の大地に変わるまでのお話。 研究者である著者が、土の観点から地球を解き明かしてくれます。 一読しただけでは噛み砕けないとても複雑な物語です。何回か読み直したいですね。 『その時日本は何人養える?』も合わせて読むと、更に食料問題を深刻に捉えることができます...
五億年。石や砂の大地が土の大地に変わるまでのお話。 研究者である著者が、土の観点から地球を解き明かしてくれます。 一読しただけでは噛み砕けないとても複雑な物語です。何回か読み直したいですね。 『その時日本は何人養える?』も合わせて読むと、更に食料問題を深刻に捉えることができます。 後半はすこし急ぎ足になりますが、現代に生きる人類にとって必読。文句なしのおすすめです。
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土が誕生して5億年ということを初めて知ったが、本書は、そんな5億年にわたる土と生き物たちの関係、相互に影響してきた歴史を、世界の様々な地域を巡りながら解説してくれる。 例えば、土壌の酸性化ということを良く聞くが、どうしてそうなるのかという化学的メカニズムや、農耕、栽培作物...
土が誕生して5億年ということを初めて知ったが、本書は、そんな5億年にわたる土と生き物たちの関係、相互に影響してきた歴史を、世界の様々な地域を巡りながら解説してくれる。 例えば、土壌の酸性化ということを良く聞くが、どうしてそうなるのかという化学的メカニズムや、農耕、栽培作物への影響などについて多くを知ることができた。(もっとも化学式やpHについての知識はだいぶ疎くなってしまったので、どこまできちんと理解できたかは怪しいが) 「第4章 土のこれから」では、私たちの便利で豊かな日常生活や食生活が、世界の農業により支えられていること、そうした需要に応じ現金収入を得るため、現地住民は熱帯雨林の伐採や大量の化学肥料の使用など土壌劣化を引き起こしており、単純な犯人探しでは問題が何ら解決されないことが明らかにされる。 どのように土と付き合っていけば良いのか。一朝一夕の解決策はないし、どうしても悲観的に考えがちになりそうだ。それでも著者は、耕し方によって土壌を改良することも劣化することもできるのは、土からの前向きなメッセージと言う。
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