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エドワードへの手紙 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2024/08/29

ニューヨークタイムズ・ベストセラー、AppleTVでドラマ化、とあったので、期待して読んだ。 しかし、陰鬱で魅力に乏しい人たちのオンパレードで無駄に長いしで辟易した。何より非現実的だと思った。 主人公の少年は、航空機墜落事故の唯一の生存者。事故当時12歳だったが、彼に向けて、乗...

ニューヨークタイムズ・ベストセラー、AppleTVでドラマ化、とあったので、期待して読んだ。 しかし、陰鬱で魅力に乏しい人たちのオンパレードで無駄に長いしで辟易した。何より非現実的だと思った。 主人公の少年は、航空機墜落事故の唯一の生存者。事故当時12歳だったが、彼に向けて、乗客の遺族から続々と何年にもわたって手紙が届く。その多くは「要求」をつきつける。 若く亡くなった子供のかわりに、唯一の生存者であるあなたがその子の夢をぜひ叶えてほしい。写真が好きだったあの子のかわりに写真を撮ってほしい。子供たちの母親の最後の言葉を聞いたことにして嘘でいいから彼らに手紙を書いてほしい。医者になってあの子の夢をかなえてほしい。大学にかわりに入学してほしい。旅行をしてほしい。・・・ 有名人好きの変な人ならいきなり手紙を書いたり会いに来たりするかもしれないけれど、普通に常識のある遺族がそんなことするかなぁ? しかも一人じゃなく大勢の人が、何年もわたって。 あるいは、私の愛する人を飛行機で見かけたか、などと聞くために生存者に会いにいったりするだろうか。まったく面識ない人に。 あまりにもリアリティがないように感じた。 そして、お互いにいろいろと拒絶しあっていた登場人物たちが、最後の方はなぜか全員がすっかりめでたしめでたしムードでハッピーな感じになっていたが、唐突な感じがした。 最初の方、主人公は事故の話をするだけで具合が悪くなってヤバイくらいに情緒不安定になっていたので、叔父さんがとても心配し、続々と届く手紙のことは隠していたのだが、最後の方で主人公が「手紙のことは最初から僕に知らせてほしかった」的なことを叔父さんに向かって言い放っていて驚いた。読んでいた私は「一体どの口がそんなことを言うのか!!この恩知らずめ!」と少年の口を両手でぐぎぎぎぎとひねり上げてアヒル口にしてやりたくなった。 まったく、繊細さんという奴は、基本的にこのように自己中で無礼でハタ迷惑だと思う。 要するに、人の死を扱っている、というだけでやたらありがたがられる小説の一つだと思う。

Posted byブクログ

2022/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『奇跡の少年が奏でる、とまどいと再生の鎮魂歌』 飛行機事故でただ一人生き残り、両親と兄を失った12歳のエドワード。変貌した環境にとまどい、周りの人達と右往左往しながらも再生の道を歩んでいく。特別な力はなかったけど、これも運命だったのかな…

Posted byブクログ

2022/07/26

シチュエーションから、全く関係ないのにアンブレイカブル思い出してしまいました。ラストはやっとここまで来られたんだ、としみじみ。飛行機パートとエドワードパートの交錯が面白かったです。こんな状況に触れることはないから、そこに置かれた人の心情が汲み取れたのが新鮮でした。

Posted byブクログ