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NHKスペシャル取材班、「デジタルハンター」になる の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2023/05/14

ミャンマー(ビルマ)の民主主義を求める人達と軍による制圧を巡る動乱。渡航ができない危険な海外情勢をデジタルを駆使し、いかに真実を見極め報道するかのドキュメント。 「デジタルハンター」とググると本書や本書の元となったNHKの番組がでてくるが、一般には「オープン・ソースインテリジェン...

ミャンマー(ビルマ)の民主主義を求める人達と軍による制圧を巡る動乱。渡航ができない危険な海外情勢をデジタルを駆使し、いかに真実を見極め報道するかのドキュメント。 「デジタルハンター」とググると本書や本書の元となったNHKの番組がでてくるが、一般には「オープン・ソースインテリジェンス」の方が通じると思う。つまり、SNSや新聞・書籍などオープンに公開されている情報を丹念に分析する手法。「ベリングキャット」が2014年のマレーシア航空17便撃墜事故で、オープンソースから親ロシアが地対空ミサイルを誤射したことをSNSなどに投稿された写真からわりだしたことが有名かと思う。 その手法を本書では一部解説しているが、「ベリングキャット」の有料の講座を受講して得た知識は外部提供できないから記載してない。残念。 しかし、無料のソフトから分析していく手法は一部記載されており興味深かった。

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2023/03/16

伝統的なメディアNHKが慣れないOSINT(open source intelligence)の手法を使って、ミャンマー軍事クーデターの闇を暴こうと奮闘したドキュメンタリー。当時、ミャンマーの現状にNHKスペシャルが本気で取り組んでくれたことに感謝していたが、それはこれほどの熱意...

伝統的なメディアNHKが慣れないOSINT(open source intelligence)の手法を使って、ミャンマー軍事クーデターの闇を暴こうと奮闘したドキュメンタリー。当時、ミャンマーの現状にNHKスペシャルが本気で取り組んでくれたことに感謝していたが、それはこれほどの熱意をもって伝えようと粉骨砕身したメンバーたちがいたからなのだ。また時代の変化と共に、新たなメディアのあり方やFACTチェックなど、必死で革新していこうとする国営メディアの姿勢にも打たれるものがあった。

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2023/02/17

自らをオールドメディアと呼びつつも、コロナ禍における積極的な取材。これは容易に入国できないならずもの国家の実態を世界に発信するのに有効な取材手法だとわかった。

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2022/12/24

世界でおこる、争いとそれにまつわるネット介入。新しい手法を使って歪みに挑む人々。NHKスペシャルの裏側でこんなことも起こっているんだ…

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2022/10/01

OSINTを利用して報道番組を仕上げる。その手法が紹介される一冊。 OSINTとはOpen Source Intelligence のこと、ネット上の動画や画像などの公開情報を利用して調査報道を行うもの。 これをTV局の制作手法として利用するのだからスゴいよね。もちろん「裏どり」...

OSINTを利用して報道番組を仕上げる。その手法が紹介される一冊。 OSINTとはOpen Source Intelligence のこと、ネット上の動画や画像などの公開情報を利用して調査報道を行うもの。 これをTV局の制作手法として利用するのだからスゴいよね。もちろん「裏どり」に膨大な手間暇がかかるのだが、それを克服できれば得られる情報は無限とも言えるものだ。裏どりをするための各種ツールも日進月歩で進化しており、これからはネット上の情報を「真」と断定するための条件の整備が進むんだろうな。

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2022/09/14

新しい報道の形である。べリングキャットの日本版で、ミャンマーでの紛争のニュース作成である。OSINT(Open Source Intelligence)について具体的な方法である。べリングキャットの本を読んだ方がわかりやすいようにも思える。

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2022/09/12

コロナで現地取材活動が制限さえる中、ネット上のデジタル情報から番組を制作した様子を担当ディレクター他が回顧する本。ミャンマーの軍事政権の弾圧を取材して番組にしたこと自体はすばらしいが、放送日の締め切りに追われたり、番組の目玉として絵になるスクープを追い求める担当者の姿勢は、偽りの...

コロナで現地取材活動が制限さえる中、ネット上のデジタル情報から番組を制作した様子を担当ディレクター他が回顧する本。ミャンマーの軍事政権の弾圧を取材して番組にしたこと自体はすばらしいが、放送日の締め切りに追われたり、番組の目玉として絵になるスクープを追い求める担当者の姿勢は、偽りのない事実を求めるOSINT(OpenSource Intelligence)からずれている感じがした。 ウクライナや統一教会報道のお祭り騒ぎをみるにつけ、大衆の興味に翻弄され使い捨てにされるスクープ報道合戦の虚しさを感じる。フェークでない事実を積み上げていくことを継続することが今後のジャーナリストに求められることでないだろうか。放送日に制約されることのないNHKスペシャルのミャンマーに関するホームページで新たな事実が適宜発信されることを期待する。

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2022/09/02

コロナ禍で現場取材ができなくなったNHKスペシャル取材班が、OSINTを駆使した取材で、ミャンマーの惨状に迫る様子が克明に描かれる。ウクライナ危機の裏で埋もれさせてはならないと感じた。

Posted byブクログ