あんの信じるもの の商品レビュー
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この巻だけがなかなか図書館で見つからず、随分間が空いてしまいました。 颶風で大きな被害を受けた「紅屋」が建て替えを行っている間、やすは江戸で煮売屋を手伝っていたが、ようやく「紅屋」が再開ということで、品川に戻ってきたところからこの巻は始まる。 これと言って大きな事件が起こるわけではないが、新しくお勝手の雑用を行う小僧としてとめ吉が紅屋にやって来た。 口数は多くないが、真面目で教えられたことはきちんとやり遂げる真面目な留吉が、ある日味噌を買いに出かけたまま帰らなかった。 親元から離れて奉公に来たばかりの、数えで10歳のとめ吉は、川のほとりの草むらで体中味噌を塗りたくられて発見された。 心に大きな傷を負っただろうと思うが、とめ吉はやすに何も語らない。 「紅屋」に恨みを持つ者の仕業と思われるが、心当たりはない。 いったい誰がこんな酷いことをとめ吉にしたのか、というのがいちばん大きな事件かな。 あとは、お小夜さんのつわりがおさまって、またおやすによる料理指南が復活し、お千代は無事男の子を出産し、おあつさまのお付きだった菊野は遠州で団子屋をやることにし、人の出入りはあったけれどもおいとは元気に江戸で煮売屋を切り盛りしているという、近況報告。 今巻は箸休めの巻なのかな?
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あちらもこちらも、ご生誕おめでとうございます! あと、おいとさんがやっぱり素敵。とめちゃんも可愛いねぇ。 最近仕事でもやもやしてたから、こんな純粋な気持ちで好きなことを仕事にして打ち込めるって素敵だなぁととても思いました。 早く赤ちゃんに会いに行きたいので続編読みます。
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こちらも半年前に読みかけてる。 でも、たぶん最後まで読んでない。味噌事件は覚えてるけど一冊通してのオチは微妙に覚えてるような、覚えてないような…。 こちらも史実に絡めたフィクションなので面白い。 天文方の山路さんって誰やっけ… あの、暦作った人? 何やっけ、誰か有名な作家さん...
こちらも半年前に読みかけてる。 でも、たぶん最後まで読んでない。味噌事件は覚えてるけど一冊通してのオチは微妙に覚えてるような、覚えてないような…。 こちらも史実に絡めたフィクションなので面白い。 天文方の山路さんって誰やっけ… あの、暦作った人? 何やっけ、誰か有名な作家さんが書いて、岡田くんか誰かが主演して映画になった話… 何やっけ。笑 あのタイトル(覚えてませんけど)も、読んでみたいけどああいうのは乱読やったらあかんやろと 「いつか落ち着いたら読みたい本リスト」 に、ずっと入ってる。笑 髙田郁氏の本でもそうやけど、江戸時代末期の生活は昭和とほんま大差ない。 お醤油やお酢を自由に使えることに対して 「この時代に生まれてよかった」 と、あんちゃんがいうたときはちょっとドキッとしたわ わたしらと似たようなことを言うてる… 長く続いたせいで当たり前になっている暮らしは本当に「当たり前」なのか もっと違う、便利で改革的な世の中になってもいいんじゃないか、と、問いかけるのはどきりとする そういう時代だと教科書で知っているけれど、実際に生きている人たちもそんなふうに考えるのか、と、思うときゅうにリアリティが増すのよね。フィクションやけど。笑 ほんま、(このシリーズは)朝ドラになればいいのに…、と、ずっと思ってるけど、今の朝ドラがそんなふうな 「大昔でもないけど一昔では足りない時代の、庶民の暮らし(は、今と大差ないところもあるで)」 と、感じさせてくれる内容ぽいので、みんな求めるところは同じなのかもしれへんね。 この調子であんちゃんが出会ういろんな歴史的人物を、具体的に誰がどうとは特定しないまま、物語は終わっていくのか…。 そうよね。話のメインはそこではない。 自分の人生は自分で選べるのだということにみんなが気づいて、世の中が動いていく話(を、庶民目線で綴る)ことやもんね。 もうすこし話に展開があってほしい! と、思うけど、それは次かな。 いよいよ政さんがいなくなったら、あんちゃんは(紅屋で)独立するんかな。 紅屋の旦那さんも、あんた何者やねんというか、どっかのお武家さんと繋がりでもあんのか、ちゅうぐらいの大物感が滲み出てるけど、いやいや、作中でも書かれてるけど、もう末端(?)のお武家さんよりでかい商家のほうがよほど羽振りもええ(時代や)もんな みおつくしを読んだので、 女性の料理人もアリやろ、と、思ってるけど、それは江戸やからアリな話やったんかな 品川やとまた話が違うかな 終盤はややだれつつ読んだけど、おもしろかった こちらもすぐに続きをリクエストしよう。ていうか、完結してる…?
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周りの人を尊重し、その人におきた出来事をともに悲しみ喜び乗り越えていく姿勢をお手本にしたいと感じました
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お勝手のあんの第六巻。 やすは江戸から、新しくなった紅屋に戻る。 台所が広くなり、大部屋から三人の部屋になり、 奉公人のための内湯ができたりと、 大旦那と若旦那の心遣いがうれしい。 小僧さんが新しく入って、やすが面倒をみることになるが、 甘やかし過ぎないように、 でも働くことに喜びを見出せるように、 紅屋を好きになるようにと、心を砕いている様子には泣けた。 最後の方で、 二人で工夫して誤植団子を考えているところも かわいらしかった。 前作、江戸で知り合った天文方の家の侍、山路一郎は、 やすのことが気に入ったようで、 高輪の団子屋に毎日通ってくるようになる。 やすとの仲がどうなるかはわからないが、 が、出会った時は屋根の上、 会えるあてもないのに毎日通うとは、 ちょっと「変人」過ぎてひいてる自分がいる。 日本橋に小夜にも、日野の尼寺に行った同僚にも 無事子供が産まれて良かった。 板前の政さんは、江戸の料理人に戻る話が出ているらしいが、 ここらへんでやすが紅屋を卒業して江戸に行くことになるのか?
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お勝手のあんシリーズ第六弾。四季折々の日本料理が新鮮な材料と、食べる人を思う工夫で次々と生み出される。おやすは、料理人としても人としても確実に成長していく。新しく奉公人としてきたとめ吉を弟のように可愛がっていたのに、何者かの悪意が幼子を傷つける。悪意の正体が知りたくて、急いで読ん...
お勝手のあんシリーズ第六弾。四季折々の日本料理が新鮮な材料と、食べる人を思う工夫で次々と生み出される。おやすは、料理人としても人としても確実に成長していく。新しく奉公人としてきたとめ吉を弟のように可愛がっていたのに、何者かの悪意が幼子を傷つける。悪意の正体が知りたくて、急いで読んだが、残念ながら、答えは次に持ち越し。ここまでは図書館で予約して待ったけど、もう、本屋さんで買おうかな。
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女料理人を目指すおやすの物語第六弾。新しい小僧・とめ吉が働きだすが、何者かに襲われてしまう。ちよも小夜も無事出産を終えるが、ちよは我が子を養子に出し、一人実家に戻った。おちよ、頑張れ継母に負けるなと応援したくなる。
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とめちゃんの健気な様子が愛しくて、笑顔や寝顔が目に浮かぶ。 おやすがとめの為に息巻いて赤い前掛けを締めて買い物に行こうとしたシーンはすごい共感した。政さんにかしこくやらないとって言葉にハッとした。悔しくても感情に任せて突っ走ちゃダメだなあ。
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紅屋が新しくなりお安は戻ってくる。 台所は広くなり、奉公人のための内湯もある。 新しい小僧さんも加わり、順調に店は繁盛する。 そんな中、紅屋へのやっかみか、新しい小僧さんが酷い目に遭わされる。 お安は心痛めながらも小僧さんを料理人として育てていこうとする。 料理人としても成長して...
紅屋が新しくなりお安は戻ってくる。 台所は広くなり、奉公人のための内湯もある。 新しい小僧さんも加わり、順調に店は繁盛する。 そんな中、紅屋へのやっかみか、新しい小僧さんが酷い目に遭わされる。 お安は心痛めながらも小僧さんを料理人として育てていこうとする。 料理人としても成長しているお安が頼もしく思える。
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【目次】一 新しい紅屋と新しい小僧さん/二 かんざしの価値と南蛮の菓子/三 嫌がらせ/四 赤い前掛け/五 一郎さんと髭の男/六 春を探しに/七 羊羹の夜/八 魚河岸/九 菊野さんの決心/十 夏の始まり 江戸末期という時代背景が重く感じられるけれど、庶民はそこで地に足をつけて生きていくしかない。日々、誠実に働いて安心して暮らす、それだけでいいのに、なんと難しいことか。
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