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サイファー・ピース・ダンサーズ の商品レビュー

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2022/07/18

Amazonの紹介より 遊間悠一郎は中学三年の夏、NYで開催された世界最強を決めるダンスバトル、B-BOYの祭典で世界一に昇り詰めた。 嵐のような祝福の中、だが彼は自らの才能のなさに打ちのめされていた。 帰国した悠一郎は、父の死と母の転勤に伴う福岡への転居を機にダンスをやめた。 ...

Amazonの紹介より 遊間悠一郎は中学三年の夏、NYで開催された世界最強を決めるダンスバトル、B-BOYの祭典で世界一に昇り詰めた。 嵐のような祝福の中、だが彼は自らの才能のなさに打ちのめされていた。 帰国した悠一郎は、父の死と母の転勤に伴う福岡への転居を機にダンスをやめた。 県内有数の進学校で勉強に励む悠一郎は、学内のテストで一番を取り続ける日向あかりと巡り合う。 その出会いが彼を再びダンスへ誘う……。ビートに乗せてダンスが炸裂する青春小説! 作者は元ストリートダンサーということで、ダンスについての知識が豊富に書かれていました。 あまりダンスのことはわかりませんが、文章から滲み出る熱意や楽しさが伝わってきました。読みやすさも相まって、面白かったです。 主人公は世界一にまで上り詰めたものの、周りとの能力の比較に挫折し、勉強の方にシフトチェンジ。没頭し続けるものの、日向の登場により、再びダンスの道へと導かれていきます。 展開としては、王道といいましょうか、次はこうなるだろうと思う展開の連続でした。ベタではありますが、それが逆に期待感を膨らませていき、結果的に最後の盛り上がりでは、「キター!」と真骨頂を迎えるので、安心感はありました。 最後のダンスバトルでは、熱気MAXですし、感動もしましたし、スカッともしました。かつての仲間との再会、日向の真っ直ぐな気持ち、遊間の仲間に対する気持ちなど色んな要素が、最後融合し、「仲間」としての大切さが新たなる感動を生むので、青春MAXでした。 また、それまでに至る登場人物達のそれぞれのダンスに対する純粋な気持ちが心に響きました。 遊間はダンスや周囲に対する心の変化が丁寧に描かれていましたし、日向はどんなことがあろうとも情熱は負けない精神が丁寧に描かれていて、いつの間にか世界観に引き込まれていました。2人だけでなく、他にも色んな登場人物の心理描写が会話を通して、垣間見えてきて、青春群像劇としても楽しめました。 どちらかというと、展開がアニメっぽいのですが、読んで損はないと思うくらい、読み終わった後の爽快感は堪らなかったです。

Posted byブクログ