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亥子ころころ の商品レビュー

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36件のお客様レビュー

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2025/02/19

コーヒーではなく、緑茶を飲みながら読みたい本。 前作に続くシリーズとは知らずに借りましたが、治兵衛の出生の謎は気になるものの、本作からでも楽しめます。 物語に激しい展開ではないですが、少しずつ色々変わっていく感じ。 丁寧な和菓子の描写に癒され、店を営む家族が互いに思いやっている様...

コーヒーではなく、緑茶を飲みながら読みたい本。 前作に続くシリーズとは知らずに借りましたが、治兵衛の出生の謎は気になるものの、本作からでも楽しめます。 物語に激しい展開ではないですが、少しずつ色々変わっていく感じ。 丁寧な和菓子の描写に癒され、店を営む家族が互いに思いやっている様子が温かい、ホッとするような時代小説です。

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2024/07/21

行き倒れた菓子職人雲平を怪我をした治兵衛の助っ人として雇う南星屋。雲平の弟弟子が出奔した謎を追う。お茶て優雅な趣味だけどとにかくお金がかかるからね。この時代の旗本は物価が値上がりしたのに幕府からの禄は変わらず懐具合が厳しかったから値札も確かめず買ってくる趣味人は頭痛の種だね。どん...

行き倒れた菓子職人雲平を怪我をした治兵衛の助っ人として雇う南星屋。雲平の弟弟子が出奔した謎を追う。お茶て優雅な趣味だけどとにかくお金がかかるからね。この時代の旗本は物価が値上がりしたのに幕府からの禄は変わらず懐具合が厳しかったから値札も確かめず買ってくる趣味人は頭痛の種だね。どんなに素晴らしい茶道具でも家を潰してまで集めるものじゃないだろ。 雲平が南星屋に残ったことでこの先お栄と、と言うこともあるのかな。

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2024/07/07

2017年に読んだ「まるまるの毬」の続編。 7年も間が開いているが、前作の説明が所々に挟まれていることもあって、細かいところは別として大まかなところは思い出せた。 親子三代、主の治兵衛に出戻りのお永と孫娘のお君の三人で営む「南星屋」。 今回は、治兵衛が手を痛め粉を捏ねるのもまま...

2017年に読んだ「まるまるの毬」の続編。 7年も間が開いているが、前作の説明が所々に挟まれていることもあって、細かいところは別として大まかなところは思い出せた。 親子三代、主の治兵衛に出戻りのお永と孫娘のお君の三人で営む「南星屋」。 今回は、治兵衛が手を痛め粉を捏ねるのもままならぬところに、店の前に行き倒れていた男を助けたところから始まる物語。 その男・雲平は京から出てきた菓子職人で南星屋を手伝うことになるが、かつての自分に似た境遇の雲平に職人として刺激を受ける治兵衛の姿にまず好感。 かつての旦那とよりを戻しつつあったお永も何やら気もそぞろで、そんな母を見て気を揉むお君。 三人三様の気持ちの揺れに加え、雲平の弟分・亥之吉の行方捜しが絡んで進む話は、人情噺としては前作のほうが深かったように思うが、こちらはシリーズ物としての面白さがたっぷり。 勿論、季節にあわせて作られる和菓子はどれもおいしそう。 「シェーン」みたいだと思って読んでいたので、最後はちょっと意外だった。

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2024/05/10

シリーズものとは知らずに手に取ったが、前作を読んでいなくても面白かった。 いろんな場所のお菓子が沢山出てきて、自分の知ってる場所のお菓子もあってワクワクした。

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2024/01/23

江戸菓子屋シリーズ二作目。親しかった菓子職人亥之吉を探して倒れていた男雲平を助けた。人探しを通底したテーマにしつつ和菓子と江戸を語る連作短編集。 これも面白かった。江戸時代を描く小説には心温まるものが多いのはなぜなのだろう。

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2023/12/23

お菓子が人の心を温める、南星屋シリーズ2作目 諸国のお菓子が手ごろに楽しめる店なんて、欲しい~ 雲平が残ってくれてひと安心

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2023/11/27

店の主の治兵衛が諸国をめぐり見覚えた菓子を手頃な値で売る「南星屋」。荒んだ心をほぐす人情味溢れる時代小説。(e-honより)

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2023/10/27

南星屋の主人がケガで…。色々な事があるけど、温かい家族の絆とお菓子で癒されました。前作よりほっこり。

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2023/10/23

こんな早くに読めるとは思いも寄らず、とにかく直木賞の後の梓ラッシュの凄い事。もう1番出てる売れてるのでは。治兵衛にお永にお君にとても思いやりのある家族ですね、そこに雲平が加わってとてもいいなおさらいいお店になるって事。名前も不思議な響きだしカッコいいし、亥之吉が出てきてお別れと思...

こんな早くに読めるとは思いも寄らず、とにかく直木賞の後の梓ラッシュの凄い事。もう1番出てる売れてるのでは。治兵衛にお永にお君にとても思いやりのある家族ですね、そこに雲平が加わってとてもいいなおさらいいお店になるって事。名前も不思議な響きだしカッコいいし、亥之吉が出てきてお別れと思ったら、ので、次回予告ですね。しかし元亭主の焼き餅とか、お永さんは何に縛られてるの?雲平でええですよ、まあ雲平とお君でもええですよ。しかしお店に並ぶ町人のやりとりは粋だね〜返しが上手いわ。こういう時代に生まれてみたかった

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2023/09/21

シリーズ第2弾のため、登場人物を把握しての読み進めになりました。安定の心温まる人情作品で、和菓子の魅力満載に物語が進み、読み終えた時には、この和菓子屋一家の中に、まるで自分も溶け込んでしまったかのような幸せな錯覚をおこしてしまいます。 淡々とした日常生活に降り掛かる心配な出来事で...

シリーズ第2弾のため、登場人物を把握しての読み進めになりました。安定の心温まる人情作品で、和菓子の魅力満載に物語が進み、読み終えた時には、この和菓子屋一家の中に、まるで自分も溶け込んでしまったかのような幸せな錯覚をおこしてしまいます。 淡々とした日常生活に降り掛かる心配な出来事ですら、物事への向き合い方次第で、幸せへと繋がる切符として描かれているこの小説は、人と人との繋がりを信じたい人には宝物のように感じる作品であると感じます。

Posted byブクログ