ほんとうの多様性についての話をしよう の商品レビュー
著者はドイツミュンヘン出身、日本人の母とドイツ人の父を持ち日本在住20年以上。多様性について経験と考えを述べた本。メルケル首相のスピーチが印象的だった。国内の人口は減少フェーズに入り、一時的なインバウンドだけでなくビジネスでも海外の労働力に頼らざるを得ない局面もあるだろう。男女の...
著者はドイツミュンヘン出身、日本人の母とドイツ人の父を持ち日本在住20年以上。多様性について経験と考えを述べた本。メルケル首相のスピーチが印象的だった。国内の人口は減少フェーズに入り、一時的なインバウンドだけでなくビジネスでも海外の労働力に頼らざるを得ない局面もあるだろう。男女の性差や人権・多様性を認めない国はいくら海・山などの自然や食事、おもてなしの心があっても魅力的とは言えない。これからのビジネスでも意識して臨みたい。 【メルケル首相のスピーチ】 私は祖父がポーランド人です。私自身は4代目ですね。けれども、誰も私を見て「統合の余地はあるか?」と疑問は持ちませんし、私はドイツで「あなたはどこから来たの?」とも聞かれません。 しかし、黒人の人は私と同じ4代目であっても常に「あなたはどこから来たの?」と聞かれてしまいます。理由は、彼らがこの国でマイノリティにあたる肌の色をしているからです。ドイツで育ち、ドイツで学校に通い、ドイツでキャリアを築き、ドイツで子供を持っても(それらのことはまるで無視され)相手から聞かれる最初の質問は決まって「あなたはどこから来たの?」です。答えはドイツであるにもかかわらず、です。
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ドイツ人の父と日本人の母の間に生まれ日本に20年以上も住んでいるサンドラ・ヘフェリン氏が多様性について述べている。日本人と外国人、男と女など区別するとどうしても多様性は理解できなくなる。比べたり区別したりせずそのまますべてを理解することが大事なんだろう。
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楽しく読みましたが、同時期に読んだ次の本と内容がかぶっていて、次の本の方の出来があまりに良かったのでかすんでしまいました 取り上げていることが抽象的に感じたのは次に読んだ本があまりにもリアルだったから
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