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『パンセ』で極める人間学 の商品レビュー

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2023/02/26

「自我と幸福追求を試みた最初の書」として絶賛する西洋哲学の古典『パンセ』。「キリスト護教論」を目的として書かれた『パンセ』の中から、現代人にとって切実かつ魅力的な部分を抽出し、著者が訳と解説を施すことで、パスカル×鹿島茂の新たな箴言集『パンセ 人間学篇』を編み直す。「現代人が『パ...

「自我と幸福追求を試みた最初の書」として絶賛する西洋哲学の古典『パンセ』。「キリスト護教論」を目的として書かれた『パンセ』の中から、現代人にとって切実かつ魅力的な部分を抽出し、著者が訳と解説を施すことで、パスカル×鹿島茂の新たな箴言集『パンセ 人間学篇』を編み直す。「現代人が『パンセ』を読んだことがないのは、もったいないどころか大きな損失である」!パスカルの思想に触れながら、人間の二大苦悩である「自我」と「幸福追求」について、自らの答えに行き着くよう いざなう、究極の哲学ガイド 【目次】 第1章 ようこそ、『パンセ』の人間学へ 第2章 人は気晴らしなしでは生きられない 第3章 すべては「ドーダ」で理解できる 第4章 とにかく自分のことが好き! 第5章 人間は奇妙なオルガンである 第6章 人は変わる? 変わらない? 第7章 人間は習慣によってつくられる 第8章 オネットムと言われるようになれ 第9章 想像力って素晴らしい! 第10章 現在に安住できないのはなぜ? 第11章 「正義」ってなんだろう? 第12章 人間は惨めで偉大な存在である 第13章 人間は考える一本の葦である 第14章 だから神は存在する

Posted byブクログ

2022/11/14

ビジネス書ばかりでなく、たまには哲学もと思い。丁寧に解説してくれるので読みやすく少しだけパスカルを理解できました。

Posted byブクログ

2022/09/17

編集者が100の断章を選び14章にまとめたものを著者が解説。「人間は考える葦である」の意味がようやくわかったような気がする。 キリスト教を擁護している部分が日本人にはとっつきにくいかもしれないが、エッセンスは現代の日本人にも十分通用する内容であることを再認識。パンセ入門として最適...

編集者が100の断章を選び14章にまとめたものを著者が解説。「人間は考える葦である」の意味がようやくわかったような気がする。 キリスト教を擁護している部分が日本人にはとっつきにくいかもしれないが、エッセンスは現代の日本人にも十分通用する内容であることを再認識。パンセ入門として最適の書。

Posted byブクログ

2022/08/15

人間はすべて幸福になろうとしている。しかし、自然でいると不幸になってしまう。なぜなら幸福は願望が作り出すものであり、いつでもより幸福を作り出せてしまうから。 気晴らしがなければ、王位であっても意味がない。 その他の気晴らしを考える余裕がないほど忙しい仕事に必要がある。 人が気晴...

人間はすべて幸福になろうとしている。しかし、自然でいると不幸になってしまう。なぜなら幸福は願望が作り出すものであり、いつでもより幸福を作り出せてしまうから。 気晴らしがなければ、王位であっても意味がない。 その他の気晴らしを考える余裕がないほど忙しい仕事に必要がある。 人が気晴らしをするのは、無為と倦怠に陥らないため。無為や倦怠は悲惨と絶望の源である。しかし気晴らしに耽っていると倦怠を乗り越える方法を見失う。=神の存在を信じてキリスト教徒になること。 「ドーダ」理論=人は、他人から認められたい、褒められたい、という願望で生きていてそれ以外にはない。ただし子供からこれを奪ってはいけない。 好奇心とは虚栄心にほかならない。他人に自慢をするためでなければ勉強も冒険も旅行もしない。純粋な好奇心は存在しない。 人は人そのものを愛するのではなく、その性質、属性を愛するものである。 自由な意志に基づいていない職業の選択もなじんでしまうのは、人には気晴らしが必要だからであり、仕事は格好の気晴らしになるからである。 教養人=オットネム、と言われることが普遍的な美質である。専門バカにならないこと。 同じ言葉でも並べ方で意味が変わる。 未来だけが目的である、とすると将来生きることに希望を抱いている。現に幸福になることは放棄している。 多数派に従うのは、正しいからではなく強力だからである。 鎖につながれ死刑を宣告されいて自分の順番を待っている。これが人間のイメージである。 人間は偉大であると同時に卑小である。 理性しか認めないこと、理性を認めないこと、は両方とも行き過ぎである。 神が存在するか否か。存在したらすべてを手に入れる。存在しなくても失うものはない。だから存在に賭けるべきである。 クレオパトラの鼻、人間は考える葦、 パスカルの定理、など。

Posted byブクログ

2022/07/03

めちゃくちゃ面白い本でした。 人間観察を徹底して行ったパスカル!その名著がこの本「パンセ」です。 めちゃくちゃ腹落ちする内容で、「なるほどー!」と思う箇所が満載でした。 ぜひぜひ読んでみて下さい。

Posted byブクログ