うまたん の商品レビュー
牧場の娘である牧陽子。ある時牧場で飼われている元競走馬のルイスの言葉が分かるようになるが、それがコテコテの関西弁! そして身の回りで起こる不可解な事件の数々を解決してしまう名探偵だった、という連作ユーモアミステリ。 読み心地はやっぱり軽いです。陽子とルイスの掛け合いはほのぼのとし...
牧場の娘である牧陽子。ある時牧場で飼われている元競走馬のルイスの言葉が分かるようになるが、それがコテコテの関西弁! そして身の回りで起こる不可解な事件の数々を解決してしまう名探偵だった、という連作ユーモアミステリ。 読み心地はやっぱり軽いです。陽子とルイスの掛け合いはほのぼのとしながら、もう面白くって仕方ありません。だけどミステリとしては軽くありません。というより、とぼけた口調でしゃべる馬に推理力で負けちゃうのが悲しいんですけどー! お気に入りは「馬も歩けば馬券に当たる」。この真相はシンプルといえばシンプルなのですが、まったく思い至れませんでした。そしてこの話はまだ終わってなくて最終話に……なのだけれど、そっちも分からなかった! 完敗!
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久々の長編を刊行したばかりの東川篤哉さんだが、新刊はまた連作短編集に戻りました。とりあえず手に取ったが、今回の探偵役は…馬??? 房総の田舎町にある牧場で飼育されている、元競走馬のルイス。牧場の娘の陽子は、なぜかルイスの言葉を聞き取ることができ、会話が成立するという無茶苦茶な設定。少なくとも、馬が探偵役というミステリーに前例はあるまい。 「馬の耳に殺人」。本作中、殺人事件はこれだけ。田舎の乗馬クラブに何が起きたのか。こう言っちゃ失礼だが、ロジックの面でもなかなか練られており、感心させられた。乗馬の知識きちっと伏線になっているし。しかし何者なんだルイス。 「馬も歩けば馬券に当たる」。あるレース結果に、競馬好き青年が震えた理由とは。馬券がキーワードとだけ書いておくが、こういうケースは稀ではあるだろう。ルイスの経歴を考えれば、妙に説得力がある。ギャンブルもほどほどに。 「タテガミはおウマの命」。おい、田舎町でまた殺人かよ。今度は大学の乗馬部が絡んでいるし。偽装工作としては何とも稚拙だが、最初の「馬の耳に殺人」同様、利用される馬としてはいい迷惑である。ルイスに気持ちを聞いてみてほしい。 「大山鳴動して跳ね馬一頭」。ありきたりな話が、なぜか事件化してしまう。事件と馬の関連づけ方がかなり強引だが、当人は必死だったのだろうねえ。高校生の陽子は釈然としないかもしれないが、真相は果てさて。大人なんて汚いものだ。 最後の「馬も歩けば泥棒に当たる」。ん? 似たようなタイトルの話があったような…。青年がなぜか被害を申告しない理由とは? まあ、言えないよなあそれは。東川作品としては珍しいひねり方。ルイスと陽子の気持ちは伝わるか。 全体的に、通常運転のライトな東川ミステリーだったが、最後の企みは読めなかったな。前代未聞の馬探偵ルイスと陽子に、再登場の機会はあるか?
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5歳牡馬が秋の阪神開催で走れるG1はないはずなんですが わざとなんですかね?(京都競馬場改装中のため、たまたま今年はありますが。 該当すると思われる2012年は、ジャパンカップダートが阪神開催でした。)
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