神と私 人生の真実を求めて 新装版 の商品レビュー
キリスト教が日本に根付かない、流行らない原因・理由は遠藤周作を読めばよくわかる。山折哲雄による『沈黙』から『深い河』までの30年間における、遠藤周作の変化に関する解説も非常に参考になる。
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読むのにとても時間がかかってしまった。消化しきれない部分がたくさんあったからだと思う。しかし、これこそ一生答えを求めていくものではないかと思った。
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この本は、遠藤周作が宗教について語ったさまざまな作品から、人間とか愛だとかのテーマ別に集めた本である。したがって、遠藤周作の本を何冊か読んだことのある他人にとっては、その本で書かれていた深い言葉の意味を再認識できるのでとても良い。遠藤周作の本を読んだことのない人が読んでも、これ...
この本は、遠藤周作が宗教について語ったさまざまな作品から、人間とか愛だとかのテーマ別に集めた本である。したがって、遠藤周作の本を何冊か読んだことのある他人にとっては、その本で書かれていた深い言葉の意味を再認識できるのでとても良い。遠藤周作の本を読んだことのない人が読んでも、これは遠藤周作の本に興味を持つ手引になる。 いずれにしても遠藤周作の名言を再認識することができるのと、なぜ人は宗教信仰をするのかという本音がわかってくる。ベルナノスというフランスの作家が「信仰というものは、99%の疑いと1%の希望だ」と書いているそうである。遠藤周作にとってキリスト教は、「脱ぎ捨てようとしたが代わりに着るものが無かったから脱げなかった」そして「母がその半生を通して信じて生きてきたものを自分がよく究め尽くさないで棄ててよいのか」というものであったということがわかりました。 そのことだけでもこの本を読む価値がありました。
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