日本人だけが知らない「本当の世界史」 中世編 の商品レビュー
中世ってよく分からなかったのですが、この本は本当の世界史をしっかり描いてくれています。ヨーロッパ中心史観では、なぜキリスト教がローマ帝国の国境になってからローマのインフラが崩れて糞尿まみれの都市なったのか分からないし、ルネサンスがなぜ古代の復興なのか、大航海時代とはなんだったの...
中世ってよく分からなかったのですが、この本は本当の世界史をしっかり描いてくれています。ヨーロッパ中心史観では、なぜキリスト教がローマ帝国の国境になってからローマのインフラが崩れて糞尿まみれの都市なったのか分からないし、ルネサンスがなぜ古代の復興なのか、大航海時代とはなんだったのか、なぜわざわざ海からインドに行かなければならなかったのかわかりません。 それにしても、キリスト教というのは、神が全てを決めているのだから聖書さえ学べばいいし、それを学べるのはほんの一部の上流階級だけ。下々はなんがか分からないが、全て神の思召に従うというのだから、科学や文化が発展するわけがない。 そもそもキリスト誕生から1000年後にハルマゲドンが起こると言いふらしていた教会が、何も起こらなかったので今度はミレニアムというイエスが直接治める千年王国時代が来たとか、何を言ってるのだろう?そんなことで十字軍なんて何度も強奪行為を繰り返し、何も手にできなかったからこそ、ルネサンスや宗教改革が起こることになる。 そんなヨーロッパに比べれば日本の文化の方がずっと高度で人間的であった。菅原道真が遣唐使をやめたのも、殺戮を繰り返すだけの大陸に学ぶものはないということを悟ったからなのだそうだ。 歴史は暗記するだけでは意味がない。どうしてそう流れたのかその原因や理由を理解しなければならないのだが、この本は一番わかりにくい中世をグローバルな視点で概観しているのでとてもいい本だと思います。
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前にも買ってたのにまた買ってしまった…。 毎回新鮮な気持ちで読んどるやん。 ユーラシア大陸の騎馬民族の強さに驚いた。 地図を見てみると、ヨーロッパは西でキュッてなってるな、と思った。 日本では、元寇の話が面白かった。
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中世の世界史に並行して同時代の日本史の流れも記述があり、比較が面白かったです 後三条天皇、十字軍、足利義教のエピソードが印象的でした
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憲政史家の倉山満の一冊。 以前読んだ本の文庫本らしいが、改めて読んでもそのわかりやすさと舌鋒には関心させられた。
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