コークスが燃えている の商品レビュー
割と短めで読みやすい小説だった。 短い中にいろんな感情が入り混じって忙しかったわ。 16歳年下の元彼(春生)とよりが戻ってやり直せるの? えっ赤ちゃん堕ろせって。 えっやっぱり、シングルマザーのまま、春生と春生に実家に助けてもらいながら産めることに! でも、結局流産してしてしまっ...
割と短めで読みやすい小説だった。 短い中にいろんな感情が入り混じって忙しかったわ。 16歳年下の元彼(春生)とよりが戻ってやり直せるの? えっ赤ちゃん堕ろせって。 えっやっぱり、シングルマザーのまま、春生と春生に実家に助けてもらいながら産めることに! でも、結局流産してしてしまって、40歳のひの子はもうあとがなく、春生に体調が落ち着いたらまた、と申し込むも仕事に専念したいからと結局、振られてしまう。 流産のシーンがリアルで、ほんとに痛々しかった。 登場人物は少ないけど、皆(沙穂、有里子、リディア)個性的で、それぞれ一生懸命生きている。 短いけど、これもまたコロナ禍が背景のずしっとくる小説だった。 著者も、ひの子と同じ炭鉱の町、福岡の出身だった。 ”バー・コークス”の料理、どれも美味しそうでこんな店があったら行ってみたい。 ウィキペディア読んだら、40歳の時の妊娠、流産はまんまご自身の体験だったよう。どうりで当事者じゃないとあそこまで描けないよね。 コークス…石炭を蒸し焼きにして抽出した炭素の塊。
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- ネタバレ
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おそらく体験をもとに書かれたであろう作品。あれも書きたいこれも書かなくちゃと思う気持ちは分かるが、小説として仕上げるにはもっと削る作業が必要になってくる。 内容が切実なので多くの男性方に読んでもらいたいですね。
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40歳になるひの子。 数年前の弟の結婚騒動(?)から話は始まり、その時のお相手の女性との会食、元カレとの再会~妊娠…と、数ヶ月のうちに予想もしていなかった出来事が次々と起こる。 あまりのテンポよさに気持ちが追いつかないところがあったけど、女性の強さを感じられた作品だった。
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著者は福岡県の生まれのようで、この本の主人公も福岡県筑豊出身という設定。井手川泰子『火を産んだ母たち』(葦書房, 1984)という本がたびたび引用されます。坑夫たちが互いに助け合いながら生きていたように、現代のわたしたちも周囲の人々と繋がり、助け合いながら生きているんだよなあ、と...
著者は福岡県の生まれのようで、この本の主人公も福岡県筑豊出身という設定。井手川泰子『火を産んだ母たち』(葦書房, 1984)という本がたびたび引用されます。坑夫たちが互いに助け合いながら生きていたように、現代のわたしたちも周囲の人々と繋がり、助け合いながら生きているんだよなあ、と改めて感じました。
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ガッガッと尖った文章でどんどん読み進む感じ。主人公にはいろいろ起こるけど、女たちの連帯というか本音の優しさが、がっつり包み込んでくれる。
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40歳の女性のひとりの生き方をいろいろと考えさせられた話であった。 安定しない非正規雇用で、両親もなくて財産もない。 ひとりでの生活を考える中、元彼との再会から妊娠。 だか、結婚はできない、いやもう一度考えよう…とグラグラと揺れ動く状況の中で流産。 そして、別れと大怪我。 悲...
40歳の女性のひとりの生き方をいろいろと考えさせられた話であった。 安定しない非正規雇用で、両親もなくて財産もない。 ひとりでの生活を考える中、元彼との再会から妊娠。 だか、結婚はできない、いやもう一度考えよう…とグラグラと揺れ動く状況の中で流産。 そして、別れと大怪我。 悲壮なのだが、なぜか明るい気がするのだ。 それは、頼りになる友人がいるから。 そして、直ぐに人との繋がりを結べる人だからかもしれない。 シングルマザーは、強くなる。 助け合うことで繋がりも持てる。 コロナ禍になって、人との交流もなくなってきてるかに思えたけど、どんなかたちであれ人と繋がることができるということは勇気を貰える。
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強烈に痛い物語だった。淡々と少ない文字数でテンポよく進んでいってしまうので、ヒリヒリし過ぎてちょくちょく閉じながら読んだ。 辛いけれど、最後まで読んで、タイトルのことを考えて欲しい。
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