神薙虚無最後の事件 の商品レビュー

紺野天龍(著者)

2024/07/12

「ついに見つけたんです。たった今、この絶望的な推理を覆す、とんでもない《真相》を。それはもう驚天動地で抱腹絶倒、荒唐無稽で国士無双な推理です。」

読んでいて途中からなんとなくオチは分かってしまったが、後味の良い作品だった

2024/06/19

大学生の白兎と後輩の志希は、名探偵倶楽部に所属する金剛寺と一緒に
『神薙虚無最後の事件』という本の謎を解くことに挑戦を始める。
この本のシリーズは、実在した名探偵・神薙の活躍を記したミステリで最終巻。
解かれるはずの謎がそのままとなっており、話題となっていた。

小説だけど、実在した人物、そして出来事。
可能性を推理しながらも、度々行き止まる推理の限界。

読みながら何が、どこまでが現実なのかすら分からなくなってきた…
読後感もなんだかフワフワした気分だ。

2024/03/20

解決編が記載されていない作中作を違った角度で推理する、推理バトルもの。
ノンフィクションとする作中作がルビ多用、キャラクター設定多めのライトノベル風だったので読みにくかったのと、現実の登場人物があまり深堀りされていないので星2つにしましたが、各人の推理は切り口がそれぞれ違っていて面白かったです。
本格ミステリーとして読むよりは、ミステリー寄りのライトノベルとして読むのをオススメします。

2024/02/03

久しぶりに変にこねくりまわしてないミステリー読んだ。材料が概ね全部提示されてて、とんでも推理も少なめ、探偵の変人ども低め。作中作がすげー中二病文庫なの以外は（笑）

追）元は電撃でデビューされた方なんですね。作中作のさすが具合に納得w

2023/08/07

登場人物のキャラが強烈…。
作中作も含めて、誰が誰なのか理解するまでにめちゃめちゃ時間かかったし、ラノベ？的な二つ名がどうにも慣れなかったけど、でも読み進めるうちにかなり引き込まれたというか。

『神薙虚無最後の事件簿』に書かれている事件の真相は如何に。著者の娘からの挑戦状に挑む「名探偵倶楽部」の面々。

この表紙の女性ってかぐや？唯？それとも志希？（あるいは煌？）

2023/07/05

未解決の小説「神薙虚無最後の事件」の謎を解く大学生達の話。この小説自体面白くて気になる上に、各々の推理がまさに十人十色で面白い！推理されるたびそんな発想が、と毎度驚かされる。個人的には雲雀さんの推理大胆で好き。この推理合戦に参戦できる脳みそがほしい

2023/07/02

初めましての作家さん。

過去におきた未解決事件を、大学の名探偵倶楽部の
メンバーが解き明かす多重推理ミステリー。

謎を残したまま終わった「神薙虚無最後の事件」は
実際に起こった事件だった！
著者の娘の懇願により、大学の名探偵倶楽部員が
推理を披露するも、唯自身も真相に行きついている。
歪んだ娘の気持ちに希望が持てるように導けるのか？

そう来たかぁ～という結果が待っていて、
ミステリ慣れしてる人はすぐにわかったのかなぁ～
でも楽しかったです。

2023/06/19

白兎という名前にミスリードされそうになる。

古き良き……というには、痛い二つ名、高校生とは思えない態度。あまりにも「らしい」名探偵。
面白いんだけど、なんだか疲れる作品だった。

2023/06/17

高校生探偵達と怪盗王との対決をノンフィクションとして発表していったシリーズ最終作「神薙虚無最後の事件」発表直後に探偵の神薙が実在していないのでは？という炎上騒動が起こり絶版に。20年後、作者の娘と名乗る人物から作中で明かされなかった密室殺人と神薙失踪の真相を推理して欲しいとの依頼を受け、東雲大学名探偵倶楽部の面々が挑む。誰もが傷付かない真相を目指して推理合戦をする展開は面白いし、エレベーター問題に対する各推理は楽しい。しかし真相が強引に丸く収め過ぎな気が。最終的な解決編が蛇足に感じる。あとキャラの個性が活かしきれていない印象。マルチに完璧な名探偵倶楽部探偵、金剛寺はもっとぶっ飛んだ行動取って欲しい。来栖ちゃんが瀬々良木君に妙に懐いているのも謎だー。

2023/04/29

2023.4.28読了。
初めて読む作家さんでしたが、評判通り面白い多重解決ミステリでした。
シリーズになりそうなら、次作も読みたいと思います。