動物倫理の最前線 の商品レビュー
動物倫理系の本の翻訳で著名な井上太一さんの初の単著。いつも翻訳本のあとがきで井上さんの視点には学びがあったが、本書も学びしかない本。特に社会学と動物倫理が交じり合う視点は重要だと思いつつ触れたことがなかったので勉強になった。また自分が本書を必ず読もうと思ったきっかけとなったポスト...
動物倫理系の本の翻訳で著名な井上太一さんの初の単著。いつも翻訳本のあとがきで井上さんの視点には学びがあったが、本書も学びしかない本。特に社会学と動物倫理が交じり合う視点は重要だと思いつつ触れたことがなかったので勉強になった。また自分が本書を必ず読もうと思ったきっかけとなったポスト人間中心主義の章だけでも非常に有意義な学びがある。 個人的にも人間の肉食主義や飼いならし(本書でいう飼い貶し:domesecration)にはほとほとに呆れ、失望を禁じ得ないが井上さんは本書全体を通じて、肉食の構造的な暴力を指摘し、活動家もやりがちな個人攻撃等の矮小化には警鐘を鳴らしている。 最後の章でも総合的な解放と原始的な愛について語っている。改めて多くの視座が与えられる本だと強く感じた。
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