土を育てる の商品レビュー
カバークロップを考えていきたい 私自身も自然農(自然菜園)を学び、自分の畑で実践しているので、理解共感できる部分と、農業という仕事としてやる勇気みたいなものも感じました。 最後の方に書かれていた、アメリカと日本の違いにちょっと納得で、アメリカはコスト削減のための手段としてリジ...
カバークロップを考えていきたい 私自身も自然農(自然菜園)を学び、自分の畑で実践しているので、理解共感できる部分と、農業という仕事としてやる勇気みたいなものも感じました。 最後の方に書かれていた、アメリカと日本の違いにちょっと納得で、アメリカはコスト削減のための手段としてリジェネラティブ農法が発展してるのに対して、日本はストイックな自然尊重というのが面白かった。 確かにちょっと私もストイックにやろうとしてる節があるので、目的を忘れないようにしたい。 私の場合は、仕事ではなく、塾みたいな感じなので、収量や収益なんか考えず、コントロールしない精神を鍛えて、環境を整えることを考える場所として捉えています。だけど、ちゃんと社会の一要素としての農をやる場合は、社会的責任のもと収量と収益を考えなきゃなんだろうな。 農もビジネスも同じで、学び考え続けなきゃです。そして、やれると信じることですね。根拠がない時の拠り所が神 もう一つ印象に残っているのが多角化経営について。農だと残渣など大量の不要物を活用したり、家畜などを使って作業をある意味自動化することで経営を安定させれるという話でしたが、個人的には無駄をなくして大きな循環を作るのがとても良いと思っています。世の中繋がっていることを実感ができるところが少ない。農はつながりを作りやすくて感じやすいと思うので、農を起点にどんどん繋げていきたい。繋がれば繋がるほど複雑になるけど、その複雑の中で生きていることをちゃんと実感するのが良い。シンプルに捉えない方がよい。それが成熟するってことだと、内田樹さんに教えてもらいました(独自解釈だったらすいません) いつか私がやっている畑も家畜を飼って、家畜共に循環する場所にしていきたい。ヤギがいいかなー
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このテキストだけでも必読書たり得る。ゲイブ・ブラウンは不耕起栽培の第一人者である。福岡正信著『自然農法 わら一本の革命』から影響を受けている。 https://sessendo.hatenablog.jp/entry/2024/03/10/160108
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生命がいかに土によって育まれているのかということ、それを未来永劫にわたって続けるためには、育まれている側も、土を育むという視点を持つことがいかに大事か、と考えさせられる。 持続可能な農業(経営)についての勉強になるだけでなく、まずは自分も庭で植物を育てながら土を育ててみたいな、と...
生命がいかに土によって育まれているのかということ、それを未来永劫にわたって続けるためには、育まれている側も、土を育むという視点を持つことがいかに大事か、と考えさせられる。 持続可能な農業(経営)についての勉強になるだけでなく、まずは自分も庭で植物を育てながら土を育ててみたいな、という気持ちになれる、温かい読後感を抱く一冊でした。
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養老孟司さんと精神科医の対談集の中で紹介されていました。 で、借りて読んでみましたが、今まで描いていたアメリカ農業に対するステレオタイプ的な先入観念が払拭されました。 農薬付け、化学肥料付けなどの不自然な農業スタイルに疑問を抱いて、そこから脱却しようとしっかりチャレンジする農家も...
養老孟司さんと精神科医の対談集の中で紹介されていました。 で、借りて読んでみましたが、今まで描いていたアメリカ農業に対するステレオタイプ的な先入観念が払拭されました。 農薬付け、化学肥料付けなどの不自然な農業スタイルに疑問を抱いて、そこから脱却しようとしっかりチャレンジする農家も徐々に増えてきているということでした。 ストイック?なニホンの自然農法とは一線を画すアメリカスタイルですが、人間のすることすべてパーフェクトなどはあり得ないわけで、著者の自然なスタイルでの緩やかな自然をよみがえらせるチャレンジには拍手をおくりたい気持ちになりました。
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著者が示す5つの原則は、化成肥料や除草剤など、近代のテクノロジーがなくてもできることばかりだ。 そうすると、こんな疑問が生じる。 著者が言っていることが事実なら、なぜ昔の人々は耕していたのだろうか? そして、なぜわざわざコストをかけて肥料や農薬を買うようになったのだろうか? ...
著者が示す5つの原則は、化成肥料や除草剤など、近代のテクノロジーがなくてもできることばかりだ。 そうすると、こんな疑問が生じる。 著者が言っていることが事実なら、なぜ昔の人々は耕していたのだろうか? そして、なぜわざわざコストをかけて肥料や農薬を買うようになったのだろうか? ただ単にバカだったから? 私は昔の人々はバカだとは思わない。莫大な労力をかけて耕起してきたのはそれなりの必要性があったからに違いない。 著者が嘘をついているとは思わない。しかし、上記の私の疑問に答えてくれる説明がなかったところが低評価だ。 昔の人には利用できなかった最新のテクノロジー(播種機とかソーラーパネルでゲートを操作するとかがそれにあたるのか?)があってこそ、この著者の方法が実現できたのであれば、納得できる。それならばそれを原則の中に記載すべきだ。 そういう説明もなく、昔の人でもできたはずのことをやるだけで農業の収益性がアップすると主張するのは、言い換えると、昔の人をバカにしていることになる。 福岡正信も参考にしたそうだが、いったい日本で福岡さんの農法が実践できている農家が存在するのだろうか。
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アメリカの自然農。 日本の畑とは規模が違うけれど、基本的な見方は同じだ。 繰り返し引用される、 「小さな変化を生み出したいならなら、やり方を変えればいい。大きな変化を生み出したいなら、見方を変えなければ」 は至言だ。 266ページ、一番最後のエピソードは、デトロイトからの問い合...
アメリカの自然農。 日本の畑とは規模が違うけれど、基本的な見方は同じだ。 繰り返し引用される、 「小さな変化を生み出したいならなら、やり方を変えればいい。大きな変化を生み出したいなら、見方を変えなければ」 は至言だ。 266ページ、一番最後のエピソードは、デトロイトからの問い合わせだった。本書ではきっかけが触れられているに過ぎないが、デトロイトのアーバンファーミングは、衰退する都市の市街地がスカスカにスポンジ化していく時、その空き地を農地にして行く運動の嚆矢として知られる。土が育てられるべきなのは、田舎の農地だけではないのだ。
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「生態系を再生し、栄養価の高い食べ物を作り出す」 筆者がこのコンセプトに至った経緯、それを元に既存のやり方を脱却する際の試行錯誤、その結果が描かれた本です。 単に理論が書かれているのではなく、実際に農業に生活がかかっている筆者の活動の軌跡が綴られており、プロジェクトXのようなド...
「生態系を再生し、栄養価の高い食べ物を作り出す」 筆者がこのコンセプトに至った経緯、それを元に既存のやり方を脱却する際の試行錯誤、その結果が描かれた本です。 単に理論が書かれているのではなく、実際に農業に生活がかかっている筆者の活動の軌跡が綴られており、プロジェクトXのようなドキュメンタリーを観た気分でした。私は門外漢なので、どれだけ筆者が記載していることを信頼できるのか判断がつきませんが、 ▪️「耕す」という労働の代名詞にもなっているような行為が実は土壌にマイナスの影響を及ぼしていること ▪️「多様性」というキーワードが様々な仕組みを考える上で重要であること ▪️無数の生物から成る、目に見えない土壌の状態が全てのベースであること これらの説明は非常に面白く、農業以外にも応用可能な考え方に思えました。 実際に筆者がやっている農業をやると、とてつもない試行錯誤が必要なのでしょうが、単純にすごい楽しそうで、いつか小規模で良いのでこういう農業をやってみたいなと思える内容でした。
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耕さない 刈り取った草を敷き詰める 多様な品種を混植する 雑草を引き抜かずに根を残す 動物を組み込む など。 多殖でほしい作物が十分に収穫できるのか、はなはだ疑わしい。 インターンの記述が面白かった。農場がキロ単位の大きさなのに( ゚Д゚)。 ギア低速でのろのろ集合場所にやってくるインターン。 私もやりそうだ。
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https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819002022.html
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リジェネラティブ農業により、栄養素が高くなる。またカバークロップによるCO2削減、水の効率的な利用(CO2削減)と言った現代のカーボンニュートラルを解決する農業になる
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