日本の観光(3) の商品レビュー
7月は3連休、学生なら夏休みと旅行に行くのにいい時期だ。 観光地に行けば必ず見かけるのがパンフレット。 昭和初期のパンフレットを通して当時の観光を知るのもいいと思い、読んでみた。 昭和初期のパンフレットを見たことがある。 印象に残っているものと言...
7月は3連休、学生なら夏休みと旅行に行くのにいい時期だ。 観光地に行けば必ず見かけるのがパンフレット。 昭和初期のパンフレットを通して当時の観光を知るのもいいと思い、読んでみた。 昭和初期のパンフレットを見たことがある。 印象に残っているものと言えば、吉田初三郎の鳥瞰図だ。 鳥の目から見たような風景を描いていて、大正時代から昭和初期の観光案内所やパンフレットに、鳥瞰図が描かれて流行した。 著者は観光旅行の元祖が寺社詣にあったことを改めて教えられると述べている。 そして景勝地を眺めて風景を愛でる、それも昔からの旅のスタイルであったとも述べている。 味わい深い昔の旅行案内書や観光パンフレットを通して、観光気分を味わうのも興味深い。 今までよく残っていたなあと思わずにはいられない。 どこかの博物館か美術館が「旅行案内書と観光パンフレットから見る日本の観光」を特別展として開催したら見に行くのになあ。
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関東・甲信越での、大正から昭和初期の観光ブームは どのようなものであったのか。当時の旅行案内書や 観光パンフレット、烏瞰図からその状況を探る。 第一章 横浜・鎌倉 第二章 房総半島を巡る 第三章 水郷・筑波山・水戸 第四章 上州の街・山・温泉 第五章 奥武蔵・秩父・甲...
関東・甲信越での、大正から昭和初期の観光ブームは どのようなものであったのか。当時の旅行案内書や 観光パンフレット、烏瞰図からその状況を探る。 第一章 横浜・鎌倉 第二章 房総半島を巡る 第三章 水郷・筑波山・水戸 第四章 上州の街・山・温泉 第五章 奥武蔵・秩父・甲斐 第六章 善光寺とその周辺 第七章 松本・諏訪・伊那 第八章 越後・佐渡島を往く 索引有り。 大正から昭和初期の観光ブームは関東・甲信越でも展開された。 豊富なカラー画像で旅行案内書や観光パンフレット、烏瞰図を 紹介しながら、当時の観光地の姿を詳細に解説している。 国際貿易港として発展著しい横浜の姿。 成田山の伽藍配置の詳細さ。当時の建物が立ち並ぶ筑波山。 山の姿が圧巻の「妙義山大観」。 ハイキングブームでの奥武蔵の各種パンフレット。 昭和11年頃の多くの旅館で賑わう渋温泉。 登山ブームを誘った信州の山々を縫うように設置された鉄道網。 多くの舟が行き交う新潟市の整備された港と信濃川。 交通網の発達でのレジャーの登場は、地図に多く描かれた 海水浴場やスキー場の数でよく分かる。 当時の観光地の姿を紹介する旅行案内書の文章が郷愁を誘う。 戦前の姿、国定公園指定について、そして現在でも旅の参考に なる、著者による各観光地の解説が詳細に書かれています。 既視感のある烏瞰図は、やはり吉田初三郎。 但し、画像の大きさの影響で烏瞰図の文字が読みづらいのが難点。 ルーペを使用して読んだけど、かなり厳しかったです。
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