追放聖者を王女が拾ったら、溺愛された上に我が国が救われました！ の商品レビュー

麻生ミカリ(著者),ことね壱花(イラスト)

2023/05/20

王女の義務として、結婚をしなければいけないと考えているアースラ。周りの人から慕われる姿や、シオンとの子供っぽいとも言えてしまうくらいの無邪気なやり取りを見ていると、国のために結婚をしようとしていることが心配になってくる。安全な相手に見えないから余計に。シオンと出会ってからのアースラは、とにかく楽しそうなのが嬉しくなる。自分の恋心にすら気づかないのはもどかしいけれど、そんな素直なアースラだからこそシオンが惹かれたのかな。とも思えて。大変な経験で周りの人を信じられなくなってもおかしくなかったシオンにとって、アースラの裏表のなさは大きなものだったのかも。