AI法廷のハッカー弁護士 の商品レビュー
内容は理解できないたころが多々あったけれどもテンポの良さと憎めない悪徳弁護士の活躍が楽しかった。登場人物はみなくせ者揃いで飽きさせなかった。つづきを期待している。
Posted by
第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞でデビューした著者の2作目。AIが裁判官を務める近未来を舞台にした法廷ミステリー。ハッカー弁護士といってもサーバーに不正ログインするわけではなくアルゴリズムの穴を突く(グーグルで検索上位に載せる方法やツイッターでバズる方法の文脈で使われる「ハック...
第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞でデビューした著者の2作目。AIが裁判官を務める近未来を舞台にした法廷ミステリー。ハッカー弁護士といってもサーバーに不正ログインするわけではなくアルゴリズムの穴を突く(グーグルで検索上位に載せる方法やツイッターでバズる方法の文脈で使われる「ハックする」の意)のが主人公の法廷戦術。古沢良太『リーガルハイ』の古美門研介もしくは新川帆立『元彼の遺言状』の剣持麗子の系譜。登場人物みんなそのまま映像化できそうなくらいキャラが立っていて面白いwまた、著者の本職がデータサイエンティスト(AI技術者)ということもあってディテールにも隙が無い。いつだって脆弱性の本質は突き詰めれば小さいミスなのだ。確かにAI裁判官が導入された暁には、判決に至る過程の演算は自然言語で説明されないわけだからこういうバグを突いた戦い方は全然あり得そう。AIとプロ棋士の対決だって最初期はそうだったわけだから。
Posted by
- 1
- 2