図解でわかる!戦略的人事制度のつくりかた の商品レビュー
人事制度つくる際の羅針盤となる本。掲載されているフレームワークに沿って考えるだけで、人事制度の骨子はつくれそう。
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戦略的人事制度をつくるプロセスをフローチャートに沿い、かつフレームワークの活用によって、提示されたシート例を事例に倣って作成することで、適切な人事制度を組み立てることを目指す本。理解しやすくまとめられている。
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数少ない、というか初めての人事制度に関するフレームワーク本。大枠を頭に入れておくことで、設計時のヒントを探すことができる。
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図解でわかる! 戦略的人事制度のつくりかた 著:株式会社フィールドマネージメント・ヒューマンリソース, 小林 傑他 人事の仕事とは「経営戦略を実現するために、人材の質と量を最適化する機能」である。 企業が戦略によって他社と差別化し、中長期的な競争優位性を築くことは難しくなって...
図解でわかる! 戦略的人事制度のつくりかた 著:株式会社フィールドマネージメント・ヒューマンリソース, 小林 傑他 人事の仕事とは「経営戦略を実現するために、人材の質と量を最適化する機能」である。 企業が戦略によって他社と差別化し、中長期的な競争優位性を築くことは難しくなっている、競争優位性を築く源泉として、組織や人事領域が重要になる。戦略よりも優越する中長期的な強みをつくるための人事という考え方が重要となる。この考え方に立てば、企業の長期的な成長のために中核的な役割を果たすのが人事である。 中長期的な強みをつくる、つまり、組織能力を強化するための人材をつくるために、人事制度を変えることが、多くの企業でこれまで以上に必要となってきている。 本書の構成は以下の6章からなっている。 ①人材マネジメントのあるべき姿と現状のギャップをつかむ ②人事制度改定の判断軸をつくる ③社員の成長と役割・職責を見える化する ④社員の成長・行動をマネジメントする ⑤社員の貢献に報いる仕組みをつくる ⑥人事制度が活用される運用基盤をつくる 戦略的な人事制度を構築するのは、並大抵の努力では成し遂げられない。自社の経営戦略やあるべき姿の理解のみならず、経済や今後の時代の流れの理解だけではなく、ベストプラクティス等を同業他社や異業種からも学ぶ中で、自社の戦略と人事制度の運用を組み合わせる中で積み上げる必要がある。 何のために人事制度を変えるのか、誰のために変えるのか。全員が満足するそれでは、パンチも弱く、他社との優位性を出すことはできない。尖りすぎては反発や痛みを伴いすぎることもある。しっかりとしたあるべき姿を全員が共有する中で多くの覚悟が必要となる。 理解と覚悟のバランスと信念が何よりも重視される。 そして、何よりも大切なことは、「運用」への向き合い方である。段階的に現場への運用への関与は変えるべきではあるものの、継続したアプローチと覚悟を持った関与と柔軟な関与を繰り返すことで制度自体も骨太に戦略にあい、かつ現場にあったものとなる。 人事制度の構築へのスタートから運用までを独自のフレームワークで非常にわかりやすく、体系的に自社にも応用できる迄にカスタマイズして説明されている。 経験を基にそれにとどまらずそのヘッジ方法等を仕組みだけではなく、感情迄にも訴えかけて説明してくれている良書。
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