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十角館の殺人(5) の商品レビュー

4.5

13件のお客様レビュー

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2022/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漫画喫茶で読みました。 最終巻。 ほぼ解答編。 ネタバレ注意。 犯人はヴァンだった。 そして守須はヴァンだった。 エラリイが主役なのかと思ってたらマジで死んじゃってたよ。 なるほど、同一人物だったかぁ。 ヴァンが犯人である可能性は1話の時点で予想できなくもないのだけど・・・。 コレ、漫画だから「描き分けの問題だろう」って思ってスルーしてたんだけど、実写ではできないトリックだよね。 流石に役者が同じだと視聴者を騙せない。 (このことは原作者も あとがき で触れている。) 各人物の本名を5巻まで明かさなかったのも、このトリックを読者向けに成立させるための演出なのね。 真相としては内緒で付き合っていた千織を殺した連中への復讐。 ただ、千織は元から心臓に疾患を抱えていて溺死前に発作で死んでいた。 エラリイは、その既に死んでいる千織から救命具を脱がして(使用されずに放置されてたワケじゃないのね)オルツィに着せた。 ヴァンは、それを無理矢理に救命具を剥したため溺死したと勘違いしており、その勘違いによる復讐で6人も殺してしまったことになる。 まぁ、他の推理モノでもよくある光景。 実は寺田さんたち探偵役がトリックを解明していない。 その「実は心臓発作による死」であることを知らない者にしか動悸が発生しないから守須が真犯人(他の6人は知っていた)ってことに辿り着くという、ちょっと変わった結末だった。 仮に千織が本当に溺死していたなら完全犯罪が成立していた可能性がある。 あと、ルルウがコレなかったら破綻していた、わりと綱渡りの計画でもあった。 手首を切り落とした理由: やはり千織の指輪の入手が目的。 指輪だけを抜き取ると指輪が注目されてしまうので、手首ごといった。 吉川夫人の指輪: たぶん指輪がキーですよって仄めかしかな。 4巻で島田さんが千織の墓で気が付いたこと: 中村紅次郎が話した中村青司の最後の言葉が病死を思わせるものだった。 救命具を奪われて溺死したのなら表現として不自然。

Posted byブクログ

2022/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こ、これは見事な叙述トリックならぬイラストリック……原作未読なので完全に騙された。(なんとなく、こいつなのんのためにおるんやろ……と微かな疑問は抱いていたが) コミカライズでする意義があって、かつキモの部分を作画担当が完璧に描いた出色の作品。 あと、上に原作未読と描いたけど、そうか既読の人はコナンに違和感あったのか。初見だと、逆に女子じゃないと「う〜ん……」てなりそうなくらい性別逆転がストーリーにもはまっていた。 なんか原作者あとがきまんまな感想やけど、ほんまに同じ事思うくらい良いコミカライズだったのでは? (よく巷に「映像化不可」のコピーが乱発されてるけど、この作品は結末変えないとほんま実写化は無理よね)

Posted byブクログ

2022/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原作の終盤、ページをめくってからの一行目のあの一文、「ヴァン・ダインです。」で世界が一変したあの衝撃。原作では度肝を抜かれた。この場面をどう表現するのか1巻から楽しみで仕方なかった。ようやくあの場面。とても上手に描かれており、大満足。映像化不可能と言われ続けた名作のコミカライズ。素晴らしいクオリティでとても楽しめた。 また原作読み返そう。

Posted byブクログ