映画『プロメア』脚本集 の商品レビュー
2022-06-11 映画の脚本が出来上がっていく流れを、当事者の証言とともに味わえるという、ファンにとってはご馳走としか言いようのない1冊。 (以下少し『プロメア』や本書のネタバレあり) 『プロメア』の核である(とわたしが思っている)主人公2人が共闘する必然性、2人でなければ...
2022-06-11 映画の脚本が出来上がっていく流れを、当事者の証言とともに味わえるという、ファンにとってはご馳走としか言いようのない1冊。 (以下少し『プロメア』や本書のネタバレあり) 『プロメア』の核である(とわたしが思っている)主人公2人が共闘する必然性、2人でなければならず2人であれば十分という描写が、決定稿まで明確でないというのは驚き。特に、リオデガロンのような存在が初稿と改訂第一稿にないとは。 中島さん本人は最終稿に関して「新しいことはしていない」旨言われているが、個人的には初稿の方がいつもの中島節を感じた。 キャラ配置や舞台設定が「髑髏城の七人」に思わせて、そのせいか最初リオを少女と思い込んでいたくらい(沙霧を思い浮かべてたんだと思う) 結果的に削ぎ落とされた、開拓村でのビィルディングスロマンなジュブナイルもぜひ見てみたい。もちろん、今石演出で。(今石ジュブナイルって想像出来ないからこそ見てみたい)
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