ほんとうのリーダーのみつけかた 増補版 の商品レビュー
『君たちはどう生きるか』を読んだ流れでこちらを選書。 作家・梨木香歩さんが、現代の若者へ向けて発信されたもの。 具体例を挙げながら、とてもわかりやすく語りかけてくれる。 ほんとうのリーダーは、自分のなかにある。それを掘り起こしていくには、まずは自分自身で考える。そのための情報も、...
『君たちはどう生きるか』を読んだ流れでこちらを選書。 作家・梨木香歩さんが、現代の若者へ向けて発信されたもの。 具体例を挙げながら、とてもわかりやすく語りかけてくれる。 ほんとうのリーダーは、自分のなかにある。それを掘り起こしていくには、まずは自分自身で考える。そのための情報も、すべて鵜呑みにせず、疑問に思ったことを大切にする。 そして、敗者であることの奥深さについて。敗者であることに向き合うことで、自分のなかのリーダーの軸足は揺らぐことはないのだと。 また、村の同調圧力に屈しなかった石川皐月さんの話から、引っ掛かる力と、それを行動に移す力が求められているということを教えてくれた。 これは、梨木香歩さんが導き出した『君たちはどう生きるか』の答えのひとつだ。 疑問に思ったことを見過ごさず、行動に移せる人間になりたいな。
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#ほんとうのリーダーのみつけかた #梨木香歩 #岩波書店 #読了 いま興味あるヨガ哲学ともつながる考え方。有能な人材は調和を乱すものとしてつぶされるのはよくある。出る杭は打たれるというやつか。しかし出る杭は希望なのだ。傷つくのはこわいけど傷つけずにおごらずに出る杭でいたいとも思う...
#ほんとうのリーダーのみつけかた #梨木香歩 #岩波書店 #読了 いま興味あるヨガ哲学ともつながる考え方。有能な人材は調和を乱すものとしてつぶされるのはよくある。出る杭は打たれるというやつか。しかし出る杭は希望なのだ。傷つくのはこわいけど傷つけずにおごらずに出る杭でいたいとも思うのです。
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梨木果歩さんの小説が大好きで、本屋でパッと手に取ってみた本。昨今の情勢について鋭く書かれている様子だったので読みたかった。 宮崎駿が対談で、こんな世の中なのに昔のようなファンタジーを描いてもしょうがない、というようなことを言っていたけど、梨木さん、というか作家の方もそういう意識...
梨木果歩さんの小説が大好きで、本屋でパッと手に取ってみた本。昨今の情勢について鋭く書かれている様子だったので読みたかった。 宮崎駿が対談で、こんな世の中なのに昔のようなファンタジーを描いてもしょうがない、というようなことを言っていたけど、梨木さん、というか作家の方もそういう意識が強くなっているのかもしれない。今は本当に、昔からのやり方や、継続してきたものが一瞬で変化したり崩壊してしまうかもしれない時代。みんなどこを、何を目指せば良いか分からない時代。 日本は若者より老人の方が多くて、老人は今の若者の状況が全く分かっていないし、興味さえない人もいる。昔の基準・フィルターでしか見られない人達に、この国の未来を握らせている不安。 梨木さんが書いていた、政治家が「今までに例のない」「不退転の(決意で)」など大袈裟な言葉を遣っても実態が伴わないと言葉の力が無くなって虚しくなりますよ・・・という部分を読んでいる瞬間にも、「異次元の」やら「待ったなし」やら発言されていて、もはや呆れて笑ってしまった。 前半の「ほんとうのリーダーのみつけかた」は2015年に行われた講演を文章化したもので、後半は雑誌掲載されたものや書き下ろしの短編エッセイ。 『君たちはどう生きるか』を先に読んだ方が分かりやすかったかもしれない。私はジブリで映画化されると決定してから本屋でみかけるようになったな、映画化するから販促の為並べているのかなと思っていたんだけど、どうなんだろう。今、駿も梨木さんも目を付けた作品がこれだということには変わりがないけど。 同調圧力、私はその言葉を見るとアレルギー反応が出るぐらいの天邪鬼で、だからできるだけ皆と同じにしたくないし流行には乗りたくないし、無意味に人に合わせることも避けたい。 だけど、こんな人がそこら中にいると国にとって不都合なのだろうな。そう結局、「上の人」にとって都合が良い思想が同調圧力。もし同調することが合理的で正しいなら、トップは誰に同調するのか・・・同調圧力が強い世界で育ったこの国のトップは。 成功する人、自立する人は突飛なぐらい自分の思想をしっかり持っている人が多い。世間に同調していれば、全体で生き残る確率は上がるのかもしれないが、トップが倒れると全員倒れてしまう。 その崩れかかった集団が今の日本なのではないか。パンデミック、災害、不景気、戦争、どれにも対応できる気がしない。 最初この本には、どういうリーダーを選ぶべきかを書いているものだと思っていたけど違った。梨木さんは「リーダーは自分自身」だと言っている。自分をよく見ている、自分を客観視して色んな角度から批判する目を持つ自分を掘り起こす。 自分のことなのに思考停止するな、芯を持てということだと思う。 私は最近、自分の「心の声」を聞く癖をつけようと思っていたので納得した。 自分は本当はどう思っているのか、私の心が惹かれること嫌がることは何なのかを、逐一問いかける。~しなければいけないからこれを選択する、~だから仕方なくやる、こういうことを徹底的にやめる。それが自分の中のリーダーについていくということなんだ。 その上で、他人や集団の中でどう振る舞うかを考える。今はそれが逆になっている。親や世間から「普通はこうする」「みんなこうしている」と生まれた時から刷り込まれているので、自分の意志が分からない。 だって自分も含め誰も私の心に聞こうとしていないのだから。 まず確固たる「自分」を取り戻さなければならない。そう強く意識したい。 20240622
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お友達からのおすすめ 言葉を大切に大切にする感じが紹介してくれた子らしく感じた。 自分の中のリーダー。うつ病の自分に通ずる所もあった。
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大人の責任として語らなければいけないことがあると知りつつもその勇気がない。 せめてこの本を若い人たちに勧めたい。
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梨木さんの書かれる文章、発せられる言葉には品を感じる。凛とした、背筋の伸びた美しい姿勢が見える。本書は短く、ひらがなが多い、子供たちを意識してのことか、しかし私には大人たちを優しく諭すように語る梨木さんをイメージさせた。非常に大切なことが書かれていると思います。
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一般的なリーダー論ではない。各々の心の中にリーダーを求めるという内容。イデオロギー強めで、軍靴の音が気になる人やグレタトゥーンベリの主張に肯定的な人向け。 塩野七生の「十字軍物語」と並行して読んだ自分向けではない。
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ことばを使う時、実を伴って使わないと、ことばは力を失い空疎なものになるということに強く共感した。金子みすずの詩の「みんなちがってみんないい」について、本当に?みんな一緒で安心が日本なんじゃないの?というのは、これまで感じていた違和感を言語化されたようで、胸を打たれた。元々は、長老...
ことばを使う時、実を伴って使わないと、ことばは力を失い空疎なものになるということに強く共感した。金子みすずの詩の「みんなちがってみんないい」について、本当に?みんな一緒で安心が日本なんじゃないの?というのは、これまで感じていた違和感を言語化されたようで、胸を打たれた。元々は、長老のような人が子供たちに向ける温かな眼差しのような言葉なのにというところに、梨木香歩さんの優しさを感じた。
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再読。文庫化で追補された『村八分の記』がよかった。世の中がどうあれ、世界がどうあれ、他人がどうあれ、自分の中にリーダーを見出し、堅持できるか。考え続ける姿勢だけは放棄したくないと思う。
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