にほんの詩集 金子みすゞ詩集 の商品レビュー
松本侑子さんの巻末エッセイで『みすゞと雅輔』を知り、そちらを読み終えてから再度読み返した。 すると、今までの印象と違う味わいが出てきた。 特に『二つの草』は、みすゞと雅輔を重ねてしまい、悲しくなってしまった。 装丁、装画に惹かれ手に取ったが、奥深い詩の世界を感じることができ...
松本侑子さんの巻末エッセイで『みすゞと雅輔』を知り、そちらを読み終えてから再度読み返した。 すると、今までの印象と違う味わいが出てきた。 特に『二つの草』は、みすゞと雅輔を重ねてしまい、悲しくなってしまった。 装丁、装画に惹かれ手に取ったが、奥深い詩の世界を感じることができた。
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全体的に読みやすい詩だった。 印象に残った作品 ●おさかな ●野焼とわらび ●電報くばり ●大人のおもちゃ ●草山 ●蜂と神さま ●土 ●土と草 ●お日さん、雨さん ●雀と芥子 ●星とたんぽぽ ●みんなを好きに ●けがした指 ●私と小鳥と鈴と ●不思議
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平易なことばでとっても読みやすい詩たちに込められているのはこの世界への不思議と愛。 筆者の目にはいつまでもキラキラした、子どもにしか見えない世界が見えていたのだろうと思います。
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これまで詩を読む機会はほとんどなかったが、100分de名著で特集されているのを見て、読んでみた。 人も動物も植物も等しく同じ、そこに優劣はなくそれぞれが一生懸命に日々生きている。彼女の目にはそんな風に世の中が見えいていたのではないか。 日常の何気ない一コマをこれだけ叙情的に描ける...
これまで詩を読む機会はほとんどなかったが、100分de名著で特集されているのを見て、読んでみた。 人も動物も植物も等しく同じ、そこに優劣はなくそれぞれが一生懸命に日々生きている。彼女の目にはそんな風に世の中が見えいていたのではないか。 日常の何気ない一コマをこれだけ叙情的に描ける、その心の純粋さにただ感心するばかりであった。 若くしてその生涯を終えてしまったこと、また存命中にはあまり作品の評価は上がらなかったということは非常に残念ではあるが、没後100年近く経った今でもこれだけ多くの人に読まれているというのは感慨深いものである。
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ほっこりしたり、すこし寂しくなったり、そんな穏やかな空気が流れる詩集だった。 魚だったり植物だったり、人間以外の視点からも世界が描かれていて、自然そのものが息をしているようだった。 詩や歌、俳句など、情緒的な作品はあまり読んでこなかったけれど、なんだか良いかも、と思い直した...
ほっこりしたり、すこし寂しくなったり、そんな穏やかな空気が流れる詩集だった。 魚だったり植物だったり、人間以外の視点からも世界が描かれていて、自然そのものが息をしているようだった。 詩や歌、俳句など、情緒的な作品はあまり読んでこなかったけれど、なんだか良いかも、と思い直した。 目の前の仕事や生活にとらわれがちだけれど、ふと視点を変えてくれる、ユーモアを与えてくれるものだと感じた。
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リズミカルな詩が心地よい 金子みすゞさんの豊富な形容詞が語りかける。 時代を感じさせる作品から、だべもが知る「こだま」まで、澄んだ気持ちになれる作品だ。
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