余命幾許の公爵令嬢は理系塩男子の旦那様と余生を過ごしたい の商品レビュー
北山すずなさんの独特なファンタジックな世界観がとてもすてき。 呪文を数式としちゃうあたりが、素敵だなと。
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恒例行事のようにサミュエルにプロポーズするハリエット。断られても断られても諦めないハリエットが可愛い。傷つかないわけでも、辛くないわけでもないけれど、それでもサミュエルが大好きで諦められないのが伝わってきて。ハリエットの病気が発覚してから、2人の関係は変わるけれど、病気がなかった...
恒例行事のようにサミュエルにプロポーズするハリエット。断られても断られても諦めないハリエットが可愛い。傷つかないわけでも、辛くないわけでもないけれど、それでもサミュエルが大好きで諦められないのが伝わってきて。ハリエットの病気が発覚してから、2人の関係は変わるけれど、病気がなかったとしても少しのきっかけで変わったかもしれないな。とも思う。不器用で中々相手の気持ちを理解できない2人だけど、お互いの想い合っているのは同じだから。実の家族から理解されなかったサミュエルだけど、何があっても味方でいてくれるハリエットと出会えたのは本当によかったと心から思った。
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魔法を数学的発想で使用するのは独特で面白かった。 科学的に捉えるのは見かけるけど、数式組んでとなると錬金術のよう。 これは文系だと魔法一つ満足に使えない世界である。 ハリエットのように。 ただ使えればいいという単純な話ではなく、使えすぎても異端扱いされてしまう。 サミュエルのように。 父にもそれで疎まれる羽目に。 この確執は最後まで和解は難しそうと思ったけれど、作者さまの優しさを感じる和解が成立。 まさか父があんな丸くなるとは、びっくり。 治療法のない(正確には「なかった」)病気になり余命一年となったハリエットと、彼女を救うべくこれまでの態度を掌返しして溺愛するサミュエルの奮闘記。 サミュエルの最初の態度が態度だったので「本当にハリエットのこと好きなのか?」と心配になったが、ちゃんと恋心はあった模様。 前半はハリエットを救う話、そして後半はまさかのサミュエルを救う話となっている。 定番の囚われる展開になったのはそっちかい!と思わずツッコミを入れてしまった。 病み上がりなのに、逞しいなあハリエット。 愛の力ですな。
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