史伝北条政子 の商品レビュー
資料批判も加えて、分かりやすく丁寧に整理されている。 北条政子が軸だが、当時の動向や人物も表現されており、鎌倉幕府草創期の理解に繋がる。 また、江戸時代や近世における北条政子評価も加えられており、興味深い内容である。
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北条政子を各資料から主体的で慈悲深く、武家政権の確立と御家人の地位向上を果たした、鎌倉幕府最重要人物としての顔を描いた本になります。 昭和初期では良妻賢母とされていたのは意外でした。
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源頼朝の妻にして鎌倉幕府における北条氏権力の成立に向けて大きな役割を果たした尼将軍の伝記。史料批判を踏まえた上で、政治史の側面を中心にその生涯が読みやすく叙述されていて、初期鎌倉幕府の動向も理解しやすい内容。
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にあわせて、北条政子という人物が気になり読んだ。鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の妻であり、執権北条義時の姉である北条政子。政子の視点から鎌倉時代、政子の役割を整理している。尼将軍に呼ばれるにふさわしい重要人物であることがわかる。鎌倉時代の初期にあって彼女の...
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にあわせて、北条政子という人物が気になり読んだ。鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の妻であり、執権北条義時の姉である北条政子。政子の視点から鎌倉時代、政子の役割を整理している。尼将軍に呼ばれるにふさわしい重要人物であることがわかる。鎌倉時代の初期にあって彼女の果たした役割、存在の大きさを感じる。
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にハマって大河ドラマ館行った時に購入。 悪女、烈女、嫉妬深くて恐ろしい…みたいな政子を、政治家としての手腕に焦点をあてて解説していて分かりやすかった。 読みやすくてよかったです。
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歴史上あまりにも有名な北条政子ですが、本当のところは政子だったかも不明なのだと。 だからこそ色々な政子像を想像出来る楽しみが有る!
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北条政子4代将軍として君臨していた事が 最新研究を元にまとめられている(´・ω・`) 北条時政が亀の前事件の時に政子に遠ざけ られ、平賀朝賀の時に引退させられた ※でも二年間は専制政治できた 北条義時は政子の信任が厚く、死後30年も たつと武内宿彌の再誕として貴族に広まる 因み...
北条政子4代将軍として君臨していた事が 最新研究を元にまとめられている(´・ω・`) 北条時政が亀の前事件の時に政子に遠ざけ られ、平賀朝賀の時に引退させられた ※でも二年間は専制政治できた 北条義時は政子の信任が厚く、死後30年も たつと武内宿彌の再誕として貴族に広まる 因みに政子は神功皇后だそうですw
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「北条政子」という名を夫の頼朝も父の時政も知らない。という冒頭の記述にまず驚かされ、イッキに引き込まれる。本編では北条史観の『吾妻鏡』に依存することなく、かなり細かいところまで史料批判しており、各論考には説得力がある。ただし、政子を中心に鎌倉前期を通史的に論じようとすると、政子に...
「北条政子」という名を夫の頼朝も父の時政も知らない。という冒頭の記述にまず驚かされ、イッキに引き込まれる。本編では北条史観の『吾妻鏡』に依存することなく、かなり細かいところまで史料批判しており、各論考には説得力がある。ただし、政子を中心に鎌倉前期を通史的に論じようとすると、政子に関する決定的な史料が存在しない部分も多く、著者の想像が入っている部分も結構ある。とはいえ、従来の「悪女政子」というイメージを覆し「政治家政子」として正当に評価しようとする試みは大変読み応えがある。 興味深いのはまとめとも言える終章で、時代と共に政子像が変化しているのがわかる。特に、昭和初期では「良妻賢母」とされているのが面白い。そこで語られる「生涯のうち、どの場面を、どんな視点で切りとるのかによって、人物の評価は全く異なる」「人物評というのは、評価する側の意図や都合をよくよく踏まえて吟味しなければない」というのが、著者の最も訴えたい事だろう。著者は所謂フェミニズム史観には触れていないが、女性権力者を中心として女性の活躍を描く本著は「女性はずっと虐げられてきた」という史観には反するものであり、その方面からは攻撃もあるだろうと思われる。歴史はイデオロギーによって語られがちではあるが、著者のような実証主義に基づく歴史研究が増える事に期待したい。
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