サンマデモクラシー の商品レビュー
沖縄でサンマを食べるというのはなかなか結び付かないんだけど、でも食べるんだね。テレビで放映されたものは見たのだけれど映画化までされていたとは知らなかった。しかも書籍化もされたとは。文章がとても軽やかで読みやすい。戦後に生きた人たちは逞しいんだけど、沖縄の人は(自分が見聞きした諸々...
沖縄でサンマを食べるというのはなかなか結び付かないんだけど、でも食べるんだね。テレビで放映されたものは見たのだけれど映画化までされていたとは知らなかった。しかも書籍化もされたとは。文章がとても軽やかで読みやすい。戦後に生きた人たちは逞しいんだけど、沖縄の人は(自分が見聞きした諸々から受ける印象では)輪をかけて逞しい気がする。この先沖縄はどうなるんだろう。
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テンポよく読めて一気に読了。 ウシとラッパのサンマ裁判を追いかけていたら、「沖縄の近代史」を巡る旅をしていた。というエピのコメントがその通りで最高のストーリーだった。高等弁務官、密貿易、戦果、島ぐるみ闘争、亀次郎にタカトラ…戦後混乱期の沖縄面白すぎるやろ!と今なら笑って読めるが、...
テンポよく読めて一気に読了。 ウシとラッパのサンマ裁判を追いかけていたら、「沖縄の近代史」を巡る旅をしていた。というエピのコメントがその通りで最高のストーリーだった。高等弁務官、密貿易、戦果、島ぐるみ闘争、亀次郎にタカトラ…戦後混乱期の沖縄面白すぎるやろ!と今なら笑って読めるが、生きるには相当過酷な時代で、その中を彼らのバイタリティがこんなに強靭で温かいストーリーを生んだのだろう。やっぱり沖縄、好きだ。 そしてラッパさんの言葉。 沖縄将来の幸不幸は、その所属によって決まるのではなく、沖縄人の心の動きとその気構えによって決まるのである。 そう生きよう。
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ドキュメンタリーの映像作品から書籍へという流れが定着しつつあるように見受けられるが、その中でも読み物としての配慮が行き渡っている作品。取材者が登場する人物一人一人への思い入れを深めていく過程が自然に描かれている。
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終戦後まだ日本復帰していない沖縄でサンマに不当な税金が課せられたと裁判を起こしたおばあとその周囲の人の物語。著者の語りたい沖縄の話や主張が多々あるようで話がやや散逸的だったが、現状を思うと仕方ない。おばあが亡くなる直前まで、5歳でなくした娘のことを思い続けていたのは辛かった。どん...
終戦後まだ日本復帰していない沖縄でサンマに不当な税金が課せられたと裁判を起こしたおばあとその周囲の人の物語。著者の語りたい沖縄の話や主張が多々あるようで話がやや散逸的だったが、現状を思うと仕方ない。おばあが亡くなる直前まで、5歳でなくした娘のことを思い続けていたのは辛かった。どんなに明るく強く生きているように見えても人は様々な業を背負っているんだなと思った。
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朝日新聞の土曜の書評に載っていて、近くのくまざわ書店に買いに行ったのですが、置いてなくて、仕方なくAmazonで注文して買いました。最近、書店の品揃えが悪いし遅いので、ますますAmazonで買う機会が増えているのは、個人的には残念でなりません... 内容は、たいへん面白く読みやす...
朝日新聞の土曜の書評に載っていて、近くのくまざわ書店に買いに行ったのですが、置いてなくて、仕方なくAmazonで注文して買いました。最近、書店の品揃えが悪いし遅いので、ますますAmazonで買う機会が増えているのは、個人的には残念でなりません... 内容は、たいへん面白く読みやすかったのですが... 失礼な言い方になるとは思いますが、軽い...(忘れるのも早い...)と思いました... サンマは、いまでは高級魚で、絶滅危惧種だと思っています...
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※このレビューにはネタバレを含みます
面白いし、話題もいいし。読みが合わないのか、どうも続けて読めない。なんだろう。1990年代にはサンマ、そんなにパワーあったかなあ。教公二法のあたりは何となく聞いたことがある。復帰のことはぼんやり覚えている。変わったんだか変わってないんだか。小笠原が東京なんだから沖縄が東京でもよかったか。いや、県にした方がまだよかったように私は思うけど。
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サブタイトルは「復帰前の沖縄でオバーが起こしたビックウェーブ」 復帰前の沖縄で、庶民の味方サンマにかけられた20%もの物品税。これは不当な税だったと徴収された7000万円(現在価値)を取り戻すべく、魚屋のオバーが裁判を起こした「サンマ裁判」。 この裁判を追う過程で、「ラッパ(下里恵良)」や「カメ(瀬長亀次郎)」や「トラ(友利隆彪)」など、沖縄戦後史の彩る強烈な政治家と繋がって行く。「サンマ裁判」は沖縄返還へと続く、ビッグウェープを作り出して行くのだった。 沖縄現代史を知る良本。
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サンマ裁判とは、1965年復帰前の沖縄でサンマの関税が不当だとして輸入業者が琉球政府に返金を求めた裁判。この話からアメリカから代わる代わりやってくる高等弁務官の統治から、72年の本土復帰までを一気に読んだ気がしました。三代目キャラウェイの自治は神話スピーチや日本政府は二枚舌だと忠...
サンマ裁判とは、1965年復帰前の沖縄でサンマの関税が不当だとして輸入業者が琉球政府に返金を求めた裁判。この話からアメリカから代わる代わりやってくる高等弁務官の統治から、72年の本土復帰までを一気に読んだ気がしました。三代目キャラウェイの自治は神話スピーチや日本政府は二枚舌だと忠告したエピソードを川平朝清さんが語るを読むに昔話には思えません。本土復帰とはいえ東アジア地域の軍事的緊張が続く中、米軍基地が残った状態。「自治は、神話だ」が再び登場する本書の終盤でした。
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サンマ と デモクラシー その組み合わせの妙もさることながら (取材の)足で その両者に結び付く 人たちを 丹念に取材していく その熱意に圧倒される 「ラッパ」こと、下里恵良さん 「カメさん」こと、瀬長亀次郎さん が 改めて かっこいい そして このサンマ裁判に つながるきっか...
サンマ と デモクラシー その組み合わせの妙もさることながら (取材の)足で その両者に結び付く 人たちを 丹念に取材していく その熱意に圧倒される 「ラッパ」こと、下里恵良さん 「カメさん」こと、瀬長亀次郎さん が 改めて かっこいい そして このサンマ裁判に つながるきっかけになった 玉城ウシさん も また かっこいい 読み終わった時に 頭の中で BIGINの「島人ぬ宝」が流れていました。
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