レヴィナスの時間論 の商品レビュー
内田樹氏のレヴィナス三部作目。 待ってました。 内田さんという得がたいヘルパーのおかげで、レヴィナスへの接し方を前2作以上に学ぶことができた。 この接し方は生き方にも直結する。 生きる幅が間違いなく広がった。 レヴィナスの切実さ、深遠さも体感できた。 ユダヤ教の魅力もレヴィ...
内田樹氏のレヴィナス三部作目。 待ってました。 内田さんという得がたいヘルパーのおかげで、レヴィナスへの接し方を前2作以上に学ぶことができた。 この接し方は生き方にも直結する。 生きる幅が間違いなく広がった。 レヴィナスの切実さ、深遠さも体感できた。 ユダヤ教の魅力もレヴィナスを通して深まる。 読書経験としても他書では得られない、かけがえのないものだった。 他者に触れることができたからだ。 私の時間を感じることができたからだ。
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レヴィナスの「時間と他者」の解説本である。 「時間と他者」。ユダヤ人であるフランスの哲学者レヴィナスの4日に渡る講演で話されたことを著したものである。文章自体は短い。しかし難解。 結論から言えば、ハイデガー哲学が如何に間違えてしまったのか。それを本人が納得するようにまとめたものである。 ハイデガー自身はどうあったかはともかく、ナチス党員となりナチスの統制下のもとで学長という職を得た人物である。レヴィナスとしてはハイデガーの哲学とユダヤ人のアイデンティティでダブルバインドされてしまったようである。 レヴィナスが着目したのは「時間」。ハイデガー哲学からこの「時間」という概念が抜け出てしまったことが問題であるとする内容である。 それにしても読みにくいテキストである。内田樹氏の解説なしには理解しがたい。コンテキストがとしてはレヴィナスの出自。ハイデガー哲学への傾倒。ならびに彼がこれまでの哲学や同時代人の哲学をどのように認識していたか。 これ以外にもフランス語の独特の問題がある。ある単語が示されるのだが「時間」「場所」が不可分と鳴ってしまっている。これがハイデガー哲学の理解を狭めてしまっている。かつ、「時間」という概念を付け加えるのを難しくしているという内容。 なかなか難しかった。
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予備的考察: 生き残った者 フッサールの現象学 現象学と聖書 信仰と時間 有責性 ユダヤ的な知 第1講の読解: レヴィナスを解釈するルール 実存することの孤独 実在者なき実在すること 第Ⅱの解釈: 日常生活と救済 世界による救済 光りと理性の超越 第Ⅲ講の読解: 労働 苦悩と死 ...
予備的考察: 生き残った者 フッサールの現象学 現象学と聖書 信仰と時間 有責性 ユダヤ的な知 第1講の読解: レヴィナスを解釈するルール 実存することの孤独 実在者なき実在すること 第Ⅱの解釈: 日常生活と救済 世界による救済 光りと理性の超越 第Ⅲ講の読解: 労働 苦悩と死 死と未来 死と他者 時間と他者 第Ⅳ講の読解 顔を隠す神 権力と他者関係 始源の遅れ 時間意識の成熟 応答責任 エロス 豊饒性
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