ともだちはしおりのこぶた の商品レビュー

真山みな子(著者),山西ゲンイチ(絵)

2024/01/06

初めて物語の一人読みに挑戦するまゆちゃんと、しおりから飛び出したこぶたのプーモンのお話。

長いお話を読み始める子の気持ちに寄り添いながら読める。本を読んでもらう楽しさも、一人で読む誇らしさも、自分が誰かに読んであげることができるうれしさも感じられる。

「しおり」を使うことの楽しさも伝わってきて、この本を機会に特別なしおりをプレゼントしたり、一緒に買いに行ったりするのもいいなぁと思った。子どもにとって、本にまつわるすばらしい思い出になりそう。

絵もたっぷりで、文字も大きく、文章量も多くない。まさに幼年文学の一人読みに挑戦するくらいの子にぴったりの本。まゆちゃんと一緒に本を楽しんでいくストーリーも素敵で、ラストはちょっぴり感動する。子どもたちに手渡したい本。

４歳１０か月の息子と読んだ。この頃、しおりに興味をもって本に挟みたがるようになっていて、この本も楽しんでいた。特に、おばあちゃんから隠れるために大急ぎだったために、おしりをつきだした格好でしおりの中に戻ったプーモンがすごくおもしろかったみたいで、げらげら笑って聞いていた。３０分くらいかかるお話だけど、飽きずに最後まで集中してきいていた。

一人読みを始める子にとって、プーモンみたいに、一緒にドキドキしたり、笑ったり、励ましたりしてくれる人の存在がやっぱり大切だよなぁ。本を読むっていいなぁと、改めて感じさせてくれる素敵な本だった。

2023/12/09

１、２年生向け。初めて1人で絵本じゃない物語を読む子を応援するぶたの話。
いつも寝る前にママに読み聞かせをしてもらっている女の子。ママとお話するのが大好きなのに、弟が生まれるためママは入院してしまう。ママにお話の続きを教えてあげたくて、初めて物語に挑戦する。女の子の優しい気持ちと成長が感じられる。