一冊の絵本が子どもを変える の商品レビュー

多賀一郎(著者)

2023/04/17

最近絵本の読み聞かせに関する本を何冊か読んできたけど、多賀一郎さんのが一番好き！
子ども達にも絵本にもそれに携わる人たちにも全方向に愛が向いている感じがする。
「本は、『読むという決意』なのである。」
なるほど。確かにその通り。
「絵本には、本当に美しい世界が描かれています。そして、絵本を生身の人間が読み聞かせするということは、語り手の人間性を通って伝わっていくものがあるということです。語り手と共鳴して、絵本にぬくもりが産まれるのです。自分の伝えたいメッセージを、言い方を一生懸命に考えなくても、ただ絵本を読み聞かせするだけで、すっと子どもの心に染み入っていく、そんなことができるのが、絵本だと考えています。」
この言葉、この前に読んだ多賀さんの本にも書かれていたな。
この文章を読むといつも読み聞かせを頑張ろうと力をもらえる。

今回紹介されていた絵本は全部読んでみたいのばっかりで全部読み終わるまでにどのくらいかかるかしら。
楽しみがまた増えた。

2023/04/15

「選書する際は自分の気に入った絵本を選ぶのが一番。自分の思いが読み聞かせにもこもる。子どもたちにもその思いが伝わる。語り手と共鳴して、絵本にぬくもりが産まれる。」という著者のメッセージには目からウロコでした。
紹介されている本約150冊を全てメモし、今後の読み聞かせの参考にしたいと思いました。

2022/10/04

子どもたちの生き方を変える力を持つ、絵本。
絵本の選び方、読み聞かせ方を詳細に解説してくれます。
こんなときにはこんな絵本、絵本歳時記など、さまざまな切り口で、選りすぐりの絵本を紹介してくれます。
読んでみたい絵本が満載です。

学校の先生で本を読まない人は、問題ありだね。本を読まない教師は、歳がいくにつれて薄っぺらくなっていくような気がする。
そんな先生の下では、子どもも本を読むようにならない。僕のクラスは、本を読む子が増えていく。本は、「読むという決意」なのである。
そして、ただ生きていくためだけならば、必要のない文化だとも言える。そこにねうちを見いだすのは、一人一人の人間なのである。 ー 118ページ